ナッツ姫 マニュアル通りだったことが分かったら逆ギレ暴言
公開日:
海外
CAのナッツの出し方に激怒し、滑走路に向かっていた大韓航空機を引き返させた「ナッツリターン事件」。
航空保安法違反等の容疑で逮捕された趙顕娥被告(チョ・ヒョナ、40歳)の起訴状が公開されましたが、マニュアル通りだったことが分かった後の、驚きの逆ギレが明らかになりました。
公開された起訴状で明らかになった37分間の状況
航空保安法違反の航空機航路変更罪等の容疑で逮捕された大韓航空前副社長の趙顕娥被告。
その初公判が19日に開かれますが、それに先立ちソウル西部地検が起訴状を公開し、約37分間の機内の状況が明らかになりました。
昨年の12月5日、ニューヨークJFK空港発仁川空港行きの大韓航空086便で、ファーストクラスに搭乗した趙顕娥被告は、約6分後の0時43分、女性CAがナッツを袋のまま提供すると、サービスマニュアルでは皿に出して提供するようになっていると指摘。
CAが「マニュアル通りですよ」と答えると、
趙顕娥被告は「すぐにマニュアルを持って来なさい!」と大声をあげた。
CAの報告を受けた男性チーフパーサーが、マニュアルが入っているタブレットPCを持って行くと、
「私がいつタブレットを持って来いと言った?!サービスマニュアルを持って来いと言っただろ!ギャレーにあるファイルを持って来い!」と怒鳴った。
チーフパーサーがファイルを持ってくると、
「誰がマニュアルがタブレットに入っていると言った?!」と、実際にはタブレットにマニュアルが入っているのも関わらず、叱責しながらファイルのカドでチーフパーサーの手の甲を何度も叩いた。
さらにCAを正座させ「おいお前!そこでマニュアルを探せ!」と命令した。
趙顕娥被告は手の付けられない激高状態に
「サービスマニュアルも知らないのだから、連れて行かない。あの女を降ろせ!」
「この飛行機をすぐに止めろ!飛行機は飛ばさせない!すぐに機長に飛行機を止めるよう連絡しろ!」
などと怒鳴り散らす趙顕娥被告に対し、飛行機は既に搭乗ゲートを離れタクシーウェイ(誘導路)を滑走路に向けて移動していたので、チーフパーサーは、「すでに滑走路に入り始めていますので、飛行機は止められません」と答えたが、
「かまわない!あんたが私に楯突くの?!誰に向かって口答えしてる?!」
「私が止めろと言ってんだよ!」と手がつけられない激高状態となった。
指示に従い引き返した機長
チーフパーサーはインターホンで機長に
「正常でない状況が発生し、引き返さなければならさそうです」と報告。
機は0時54分に停止した。
機長から確認の連絡が入り、チーフパーサーは、
「副社長が客室サービスに関してご立腹で、乗務員に降りるよう強く要求しています」と説明した。
謝罪するチーフパーサーに対し、趙顕娥被告は、
「あんたも正座してちゃんと謝れ」と怒鳴り、チーフパーサーは膝まづいた。
マニュアル通りだったことが分かると逆ギレ
趙顕娥被告は、飛行機が引き返す間も、CAを小突きながらドアに押しやり、ファイルで壁を叩いた。
しかしマニュアルを確認するとナッツは袋のまま提供するようになっており、そのことを知った趙顕娥被告は、「あの野郎を呼んでこい!」とまたチーフパーサーを呼びつけ、
「マニュアル通りじゃないか!。最初からあんたが正しく答えられなかったから、私があの女を叱ってしまったじゃないか!」
「全部あんたのせいだ!あんたの責任だから、あんたが降りろ!」とぐうの音も出ないほどの逆ギレw
0時57分
搭乗ゲートに戻り、チーフパーサーを降ろした後、1時14分に離陸した。
弁護側「タクシーウェイは航路ではない」と主張か?
趙顕娥被告は
「飛行機が移動しているとは思わなかった」と供述していましたが、この起訴状では、移動している事を認識した上で引き返すよう指示しており、裁判で弁護側がどう主張するかが注目されます。
また、航空機航路変更罪は、1年以上10年以下の懲役で罰金刑はありませんが、弁護側は「タクシーウェイは航路ではない」と航空機航路変更罪に当たらないと主張すると思われます。
ただし財閥などのVIPは、判決が重くても特赦ですぐにシャバに出てくると言われていますので、どんな判決が出ても実際の服役期間は短いようです。
12月の利用客数は大韓航空の一人負け
乗客が機内で迷惑行為をして降ろされたという出来事が時々ニュースになりますが、このケースも、本来降ろされるべきは趙顕娥被告です。
しかし大韓航空には、経営陣の理不尽な要求に従ってしまうという企業風土があったのでしょう。
それやこれやを嫌気してか、12月の大韓航空の国内線利用客数が、前年比で6.6%の減少となりました。
他の航空会社は、韓国2番手のアシアナ航空が13.2%増だったのをはじめ、6社全てで増加していますので、大韓航空の1人負けです。
今回のナッツリターン事件で、大韓航空には高額の罰金か営業停止処分が科せられるとの観測がありますが、既に大きな損害が生じ始めています。
傍若無人な経営陣を放置していた大韓航空は、今後大きなツケを支払うことになりそうです。
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