ケータハム 小林可夢偉が 来年もF1に乗るために必要なこと
公開日:
モータースポーツ
2014年ケータハムのシートを獲得しF1にカムバックした小林可夢偉。
なぜ、昨シーズンはシートを失ったのか?
そして来年をF1に乗るためには?
ケータハムのシートを獲得しましたが
可夢偉の公式サイト KAMUI TV(You Tube)にアップされた『ケータハムとの契約発表日』
最初にお断りしておきます。
私は小林可夢偉の走りに興奮しましたし、歴代の日本人で最高のスキルを持つドライバーだと思っています。
少々キツい言い方をしますが、私なりの評価と意見であって、決して可夢偉を貶めようというアンチのブログではありませんよ。
ストーブリーグで全く名前が出ていなかったので「もうダメかぁ」と思っていた小林可夢偉が、土壇場でケータハムのシートを獲得しましたね。
ノーギャラと言ってますが、あのクラスのチームでは当然のことでしょう。
ザウバー時代や、本人も意外にギャラが高かったと言ってるフェラーリWECの頃の貯金もあるでしょうし、パーソナルスポンサーのグッドスマイルカンパニーからの収入もあるでしょうからね。
驚いたのは、持ち込んだ資金がカムイサポートの約1億8千4百万円だけで、他のスポンサーが無かった点。
よくそれでシート争いに勝てたものです。
オーナーのトニー・フェルナンデスは「今の実績で参戦し続けても意味が無い。今年の成績次第で撤退する」と明言していますから、背水の陣の覚悟で、実績のある可夢偉をチョイスしたのでしょう。
2012年の可夢偉のストーブリーグを振り返ってみましょう
持ち込みスポンサーが無いまま3年という点で驚きの実績を残したザウバー。
来シーズンは契約更新をしないということは,早い時点で分かっていたようです。
しかし、他チームとの接触がニュースになることもなくシーズンは終了。
可夢偉は、ロータスなどの上位チームから声が掛かると自信を持っていたようですが、意に反してマネージャーがやっと話をまとめてきたのはケータハム。
可夢偉は「そんなとこ行けるかぁ!」とばかりに断り、マネージャーを切ったと伝えられています。
シーズン中に必死に就職活動やスポンサー獲得活動をしなかったのも驚きですが、それで上位チームに移籍できると思っていたとしたら、もっと驚きです。
自分では負けていないと思っているペレスがマクラーレンなのだから自分だって、という思いもあったかもしれません。
しかしトラブルやストラテジーの失敗があるとはいえ、周りは結果しか見ないので「チームメイトに負けたドライバー」という評価でしょう。
ペレスにはメキシコマネーもありましたしね。
可夢偉は「資金力ではなく、実力で判断して欲しい」とのメッセージを出していますが、ベッテルやアロンソ他数人のトップドライバー以外にはありえないのが現実ですから、そんな愚痴を言っても仕方が無いことです。
まさか、自分はそのクラスのドライバーだとは思っていないでしょうから。
シートがほとんど埋まった頃、急遽カムイサポートを立ち上げ、必死にスポンサー集めをし、カムイサポートを含め8億円程をスポンサーを用意したものの、遅きに失した感があり、ストーブリーグは終了。
可夢偉のニュースが消えた2013年シーズン
2013年シーズンが開幕すると、可夢偉がF1開催中のサーキットに現れることもほとんどなく、当初はWECのニュースもありましたが、やがてそれもあまり目にしなくなりした。
私は、パスは手に入るだろうから、毎戦来て就職活動しないとF1関係者に忘れ去られてしまうと危惧していました。
果たして、冒頭に書いた通り、ストーブリーグに名前が挙がることはありませんでした。
ですが土壇場で、ケータハムのシートを獲得しF1にカムバックできたのは嬉しい驚きです。
もっと驚いたのは、先にも書きましたが、持ち込んだ資金がカムイサポートだけで、スポンサーが無かった点。
昨年末に獲得したスポンサーの話は無くなったんですね。
本人もカムイTVの「感謝のメッセージ」の中で言ってますが、F1に乗っていない状態でのスポンサー獲得は難しかったのでしょう。
しかし、募金していない私が言うのもナンですが、カムイサポートの中には「ケータハムに入るために募金したんじゃない」と思う人もいるかもしれません。
その点を推し量ったわけではないでしょうが、ケータハムとしてもカムイサポートに対し敬意を表しているようです。
そして、来年もF1に乗るために
可夢偉もこの復帰を足がかりに、もっと上のチームを狙うのでしょうが、そのためには、新人のチームメイトに全戦圧勝するのは当然として、ポイントを複数回ゲットすることが必須ですよね。
さらに少なくとも10億円以上のスポンサーマネー。
そうすれば、シングルを狙えるチームも夢ではなくなるでしょう。
しかし、フジテレビの自前カメラが無い現状では、クラッシュとリタイヤ以外に、ケータハムが国際映像に映るチャンスはほとんど無いはずです。
景気が良くなっているとはいえ、露出が少ない中、スポンサーに費用対効果をアピールするのは困難を極めるでしょう。
さらに、下位をペタペタ走ってばかりだと、ファンの多くも関心を失なってしまいます。
やはり、チーム力以上のリザルトを残していたザウバー時代が、就職もスポンサー探しも大きなチャンスでしたね。
今さら、そんなことを言っても仕方がありませんが。
ホンダへ売り込むべきだと思ってましたが、ホンダは育成ドライバーとして伊沢拓也をGP2に送り込むことを発表しましたから、イスは無くなりました。
(それにしても、今年30才にもなる、スーパーフォーミュラのランキング7位のドライバーが、F1で認められる可能性はあるのでしょうか?
下位カテゴリーでは,たとえタイヤが3つでも勝つくらいの圧倒的速さがないと、F1では通用しないでしょう。ま、可夢偉もGP2ではさえない成績でしたが。)
ここは、凄腕のマネージャーか代理店を雇い(私はブリアトーレがいいと思うんですけどね)、自らも泥臭く営業をして、もちろんチーム力以上のリザルトも残し、何とか表彰台を狙えるチームまで這い上がって欲しいものです。
しかし今のところ、ルノーエンジンがまともに動くかどうかすらわからないという、今まで聞いたことが無いドツボな状況です。
可夢偉やチームでは克服できない問題ですから、気を揉みます。
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