台湾で廃油ラードを使った食品が広く流通!政府が回収を指示
公開日:
海外
台湾よ、あんたもか?!
台湾の食用油の製造会社が、廃油を再利用した食用油やラードを販売していました。
その食用油やラードは、大手を含む1206の食品製造会社に納入され、肉まんや餃子他の加工食品や、飲食店、屋台など台湾国内に広く流通。
日本等の海外へ輸出されたかどうかは、現在調査中です。
廃油を混ぜた食用油やラードを大手にも販売
台湾南部・高雄市の食用油の製造会社「強冠」が、生ゴミとして回収した食用油や皮革品製造業者が捨てた油脂を違法に精製し、食用油やラード(豚脂)に約25%混ぜて販売していました。
出荷された総量は今年の3月以降で約782トンにも上り、当局は大手を含む販売先1206社を公表しました。
これまでに約360tを回収しましたが、残りの約400tは、加工食品や、飲食店、夜市の屋台、学校給食等で消費されたと見られています。
行政院(内閣)は、製品の回収と、日本等の海外へ輸出の有無を調査するよう指示しました。
厚労省は、今年の1月〜8月、強冠製の油は輸入されていないとし、この油を使って製造された製品が輸入されていないかの情報を集めるそうです。
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香港やマカオにも流通
台湾国内では、この強冠社の油を使っていた菓子販売店等で、製品の回収に追われています。
さらには、香港でも、当局がこの油を使った製品の有無について調査するとしていますが、既に、人気のケーキショップがパイナップルケーキの販売を取りやめたり、スーパーでバーベキューソースや麺製品が回収されています。
マカオでも、当局が21社が強冠の油を購入していたことを公表しました。
食中毒や発ガンの高い危険性
食用油は、ただでさえ古くなると酸化し、食中毒や発がん性物質が増えるとされています。
ましてや「生ゴミ」から再生した油ですから、他の廃棄物や汚物も混ざり、食中毒や発ガン性のリスクは桁違いに高くなります。
まだ、日本への流入は分かりませんが、今年台湾に旅行され、飲食店や夜市に行かれた方は、お気の毒です。
中国本土では10%がドブ油?
中国本土では、下水溝の油を回収して再生した「地溝油(ちこうゆ)」、別名「ドブ油」が問題視されていますが、いまだに無くならず、流通量の10%がこのドブ油と言われています。
コストを削減したい低価格な飲食店や加工食品には、このドブ油が使われている恐れがあります。
それでなくても、ご承知のように、中国製の食品は農薬や衛生上のリスクが高いので、注意と覚悟が必要だと思います。
台湾は中国本土とは違い安全だと思っていましたが、今回の問題が解決するまでは、台湾製食品も避けた方が無難でしょう。
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