中国が南沙諸島を埋め立て あっという間に人工島基地を建設
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海外
中国が一方的に領有権を主張し、大規模な埋め立て工事で軍事基地を建設している南沙諸島。
その進捗状況を、国際軍事専門誌が報じました。
わずか4ヶ月で巨大な人工島が姿を現し、現在も急ピッチで工事が進んでいます。
岩礁を埋め立てて大規模な人工島を建設
国際軍事専門誌のIHS JANE’S(関連サイト)が発表したもので、南沙(スプラトリー・Spratly)諸島のガベン岩礁に大規模な人口島を建設している様子が衛星画像で分かります。
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写真左 2014.3.30
最初の建造物が確認されました
写真中央 2014.8.7
わずか4ヶ月ちょっとで、大規模な埋立による人口島(Artificial Island)の建設と、船が入るための浚渫(しゅんせつ)工事(Dredged Channel)が行なわれました。
写真右 2015.1.30
写真左の最初の建造物にヘリポートができ、人工島との接続道路もできています。
さらに、人工島には多くの建物が建設中で、浚渫した箇所には船が接岸するための岸壁が完成しています。
周辺の岩礁にも滑走路や対空砲施設を建設
この人工島が軍事施設であることは明らかでしょう。
中国は、このガベン岩礁だけではなく、周辺の複数の岩礁地域に、軍用滑走路や対空砲施設を建設しており、一帯を要塞化しつつあります。
周辺国や国際世論に対しては「自国領土に何を作ろうと勝手だ」と、文字通り自分勝手な主張をしています。
中国の実効支配が着々と進んでいます。
ムチャクチャな領有権主張の九段線
中国が「我が国の領海だ」と主張している南沙諸島は、下の地図の場所にあります。
ベトナムとマレーシア、そしてブルネイやフィリピンが領有権を主張するのは理解できます。
しかし中国は、どう考えてもムチャクチャ。
中国の主張する領海線は、「九段線(きゅうだんせん)」または、牛の舌のように伸びていることから「牛舌線」や「中国の赤い舌」とも言われています。
尖閣にも同じことが起こりうる
尖閣諸島に激しくちょっかいを出している中国とは、そんな国家です。
1968年に周辺海底に石油資源が埋蔵されている可能性が発表されたとたん、中国は領有権を主張し始めました。
「遭難した漁民」であれ「故障した商船」であれ、一旦、中国人の上陸を許してしまったら、あっという間に建造物を作り、実効支配を図るでしょう。
油断と弱腰は命取りです。
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