高齢者の暴走事故多発 ペダルを間違えるとさらに踏み込む?
公開日:
社会・政治
17日、世田谷で下校中の小学生の列に軽トラックが突っ込んだ事故で、重体だった9歳の女子が翌日死亡しました。
運転していたのは61才の男性。
最近、高齢者の暴走事故が目につきます。
高齢者に限らず、自分が暴走運転の加害者にならないよう「あること」に気をつけましょう。
軽トラックで女子小学生を死亡させる
17日の事故は、東京都世田谷区代沢の狭い路地を下校途中の小学生の列に、61歳の男性が運転する軽トラック(マニュアル・ミッション)が突っ込み、9歳の女の子がクルマと電柱に挟まれ重体となっていましたが、18日に病院で亡くなりました。
加害者は、事故直後に駆けつけた人に「ギアを間違えた」と話していましたが、警察には「子供が飛び出した」と供述しています。
事故車は、建物の外壁に沿って平行に電柱にぶつかっているようですから、子供が飛び出して急ハンドルを切ったようには見えません。
おそらく最初の証言通り、ギアを間違え( リバースのつもりでローに入れ)、前進したことでパニックになり、アクセルを踏み続けたのでしょう。
ボンネットに乗せたまま暴走
8月30日には、鳥取市で、83歳の女性が運転する乗用車(トヨタ・プリウス)が暴走し、3人をはねて重軽傷を負わせ、加害者は死亡する事故がありました。
自宅車庫から出た乗用車は、道路を歩いていた女性3人を次々にはね、その内1人をボンネットに載せたまま200m近く暴走し、行き止まり(三叉路)の住宅のブロック塀に激突して破壊し止まりました。
運転していた女性は、搬送先の病院で約5時間後に死亡しましたので、事後原因は解明されないでしょう。
しかし、目撃者によると「高いエンジン音でクルマが通り過ぎた」とのことですので、おそらく、ブレーキとアクセルを踏み間違えたかギアを間違え、パニックになってアクセルを床まで踏み続けたのでしょう。
コンビニに突っ込む
9月5日には、東大阪市柏田本町のコンビニに、79歳の男性が運転するステーションワゴン(日産・ステージア)が突っ込み、店の前で休憩していた男性店員が(33)死亡し、店内の男性客に軽症を負わせました。
加害者の男性は、クルマを止めようとして、アクセルとブレーキを踏み間違えたと供述しています。
なお、被害者の男性店員は、16年前に兄も交通事故で亡くなったそうです。
さらに、8月28日、宇都宮市で67歳の女性が運転する乗用車が「アクセルとブレーキを踏み間違えて」コンビニに突っ込み、軽傷1名でした。
なぜアクセルとブレーキを踏み間違えるのか?
みんな吸い込まれるように通学の列やコンビニに突っ込むのはナゼかという疑問は、後日に譲ります。
世田谷の事故は61歳ですから、高齢者とは言えないかもしれませんし、アクセルとブレーキを踏み間違える事故は、高齢者に限りません。
そもそもなぜ踏み間違えるのかが、分かりません。
運転席に座っていたら、ペダル位置はカラダが覚えているはずです。
以前は、初期のFF車等で、ペダルが左にオフセットしているクルマがありましたが、現在はそんなクルマは無いでしょうから、借りたクルマであってもペダル位置を間違えることは無いでしょう。
サイフや携帯を取ろうとして、カラダをズラし、足の位置もズレたのか?
そうだとすると、コンビニに停めようとしたクルマの事故が多いのも納得がいきます。
そして、高齢者の場合、どうしても反応が鈍くなりますから、アクセルとブレーキを踏み間違えた場合、そのミスへの対処が遅れ、そしてパニックに陥り、アクセルを床まで踏み続けるのではないでしょうか。
ただ、反応が遅れパニックになるのは高齢者に限りませんし、実際、死亡事故にはならないまでも、コンビニやスーパーの駐車場で多くの暴走事故が起きています。
また、今更言うまでもなく、クルマはほんの一瞬のミスで加害者となり、自分や多くの人の運命を変えてしまいます。
全てのドライバーは、それを常に忘れないようにしたいものです。
実は私も事故を起こしかけたことが
なぜペダルを踏み間違えるか分からないと書きましたが、実は私も最近同様の事故を起こしそうになりました。
銀行の駐車場から道路に出ようとした際、駐車場と歩道に境界にある郵便ポストを見てハガキを投函するはずだったのを思い出し、駐車場の出入口の脇に寄せ、エンジンを掛けたまま降りてドアを閉めようとしたところ、クルマがジワリと前進し始めました。
うっかりD(ドライブ)に入れたままサイドブレーキを引き、降りてしまったのです。
車道に向かって傾斜が下っていたこともあり、動き出したのでしょう。
私は慌てて、立ったまま右足だけクルマに入れてブレーキを軽く踏みました。
しかし、クルマはさらに前進します。
ブレーキとアクセルを踏み間違えていました。
しかし、「踏み間違えているからペダルから足を離せ」という指令が脳から足に届くより前に、カラダは反射的に「ブレーキを踏んだのに止まらないからもっと強く踏む」という動作してしまい、エンジンがブン回って、クルマは急発進しました。
新聞の見出しが目に浮かびましたよw
しかし、急発進したのでカラダがついて行かずペダルから足が離れて減速したので、クルマに乗り込んで、停止できました。
クルマは歩道まで出ており、もう少しで車道に飛び出して信号停止しているクルマの横っ腹に突っ込むところでした。
さらに、もう1回事故未遂
さらに、かなり以前にも、同じようなミスをしたことがあります。
訪問先の屋外の輪留めの無い駐車場に停めて降りたところ、後ろがかなり空いていたのでもう少し下げた方がいいかなと思いました。
しかし無精をして、乗り込まずにR(リバース)に入れ、サイドブレーキを外し、立ったまま後ろを見ながら右足でブレーキを軽く踏んだところ、アクセルと踏み間違えていました。
後ろに加速したので、さらにアクセルを踏み込むカタチになり危なかったのですが、運良くどこにもぶつからずに止められました。
事故未遂の教訓
この事故未遂での教訓は2つ。
1つ
先日の事故未遂は、最初のように無精したわけではなく、慌てて立ったまま操作しようとしたのですが、いずれにしても、ちゃんとしたドライビングポジション以外で、決して運転してはいけません。
違う体勢で足を伸ばすと、カラダが覚えているペダル位置がズレて踏み間違えてしまいます。
2つ
「ブレーキを踏んだのに加速した場合は、踏み込まずにペダルから足を離す」
これを頭に入れてると、先に書いた「さらに踏み込む反射運動」を抑えられるかもしれません。
事故未遂の教訓
最近では、ブレーキアシスト付きのクルマが増えてきました。
しかし、マツダの試乗車が規定速度以上だったので機能しなかった事故が起きましたし、
各社のCMでも、とても読みきれいないほどビッシリ書かれた動作条件が一瞬掲示されるように、万能ではありません。
踏み間違い事故防止機能が付いたものも一部にはあるようですが、いずれにしても、その機能が付いたクルマを買わなければいけません。当然ですが
その日までは、前述のように、ヒューマンエラーのメカニズムというか事例を頭に入れておくと、とっさの時にギリギリで事故を回避できるかもしれません。
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Comment
普通外から足だけで操作しようとは思わねーよ!横着しすぎ!!
しかも2度も、貴方みたいなキチガイは車に乗らない方がいい!!
頼むから、もう運転しないでください。
「謎解きはディナーのあとで」で、忘れ物を取りに帰った際に靴を脱ぐ手間を惜しんだ被害者のエピソードがありました。
実際にあった失敗談でも、片方だけ脱いでケンケンしたり、靴のヘリだけで歩こうとして足を捻ったとか、膝で歩いて膝を痛めたといった話も聞きます。
靴を脱ぐくらいたいした手間じゃないのに、それを惜しんで痛い目に遭う、人は時としてそんなおマヌケなことをしてしいます。
私が披露したミスのその類です。
とはいえ、事故も起こしていないのに、知性の感じられない汚い言葉で罵られるほどのことではないと思います。
そして、クリスマス直前の多くの人がウキウキし、さらには年末の忙しい時期の深夜、書いた本人も忘れているような2年以上前の記事に噛み付くあなたの精神状態には、興味深いものがあります。
何かお辛いことがあったのでしょうか?
今年も孤独なクリスマスを過ごすことになり、お腹立ちですか?
もしそうだとしたら、その原因は、世の中やネットではなく、あなたの中にありますよ。
なにはともあれ
Have Yourself a Merry Little Christmas!