仁川アジア大会 いいかげんな運営で選手も記者もげんなり
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海外
9月19日、韓国の仁川で、4年に1度のアジア競技大会(第17回)が開幕しました。
しかし、準備不足でいい加減な運営ぶりが指摘されています。
また、韓国国内でも関心が低く、チケットは2割しか売れていません。
やっぱり、2018年の平昌冬期オリンピックも不安要素がいっぱいです。
選手村はエアコンが無く、エレベーターも故障中
開幕前の14日から1次リーグが始まっているサッカーU-21。
練習場では、ロッカールームが使えず野外テントで着替えさせられ、練習後のシャワーもなし。
手倉森監督は「シャワーを浴びずに帰るのは高校生以来だな」と呆れていました。
さらに、選手村も悲惨というか杜撰なものでした。
大会後に販売予定という新築マンション22棟約2,200戸に約15,000人を収容するとのことですが、エレベーターが故障し、風呂場の排水が詰まっており、エアコンも無いという散々な宿舎。
そのため選手達は、22階の部屋まで階段で上り下りし、シャワーを浴びるのにも苦労し、窓を開けると網戸が無いので蚊に刺されて寝付けず、閉めると暑くて寝られないそうです。
これが、日本選手だけへの嫌がらせなのか、全ての宿舎がこうなのか不明ですが、選手村に隣接するメディア用の新築マンションも、エアコンが無いそうです。
報道関係者も散々な目に
そのメディアも、杜撰な運営にうんざりしているようです。
まず、半年前に始まったプレス登録やメディア村の受け付けでは、webの予約システムはまともに動かず、メールを送っても返事はなく、予定より2ヶ月近く遅れてようやくプレスパスが届いたそうです。
結局メディア村の予約が取れずに自分でホテルを手配した人もおり、しかも仁川付近はホテル数が少ないので、クルマで1時間以上掛かるソウル市内のホテルしか取れませんでした。
また、前回の中国・広州大会や前々回のカタール・ドーハ大会と比べて競技施設の規模が小さいため、報道関係者全員を収容できず、人気競技や開会式・閉会式では、抽選や国別の取材人数の制限を行なっています。
しかも、その方針が発表されたのは大会の直前という、行き当たりばったり。
日本からは1,000人以上の報道関係者が行ってますが、例えば競泳の割当はたったの16人!
他の人気競技も同様の人数となる見通しで、これでは競技をテレビで見るしかなく、何のために現地に行ってるのか分かりませんね。
チケットは2割しか売れず
大会組織委員会は、多くの韓流スターを起用してPRしてきましたが、韓国では全く盛り上がっていません。
韓国国民の80%は関心が無いという調査結果が示すように、チケットはまだ8割も売れ残っています。
韓流スターが多数登場する開会式も余っていたようで、値引販売していました。
さらに開幕直前には、大会組織委員会が、仁川市がある慶尚北道庁に、400枚、約1,000万円分のチケットを販売するよう「要請」。
実質的には、強制的な購入の指示と見られ、慶尚北道庁の公務員から不満の声が上がっていました。
また、仁川市内のコンビニでは、無料配布の貼り紙があるという情報もあります。
ただ、水泳や新体操などの一部の人気競技では、観戦チケットが入手困難なものもあるようです。
開催に間に合う国の方が少ない
韓国には「ケンチャナヨ精神」があります。
「大丈夫」という意味で、本来は「大丈夫だから気にしないで」や、疑問形で「大丈夫ですか?」という使えわれ方をしますが、転じて「どうってことはない」「どうにかなる」といったラテン的な「いいかげんさ」を表すことも多い言葉です。
韓国では、2010年、南部の霊岩(ヨンアム)でF1が開催されましたが、コース鋪装の一部や、建物などが間に合いませんでした。
翌年以降も、コース脇の人工芝が剥がれてマシンの下に絡まったり、他にレースが無いため運営やコースマーシャルの練度が上がらず、観客も少なく、また周辺に宿泊施設が少ないためチーム関係者や報道関係者はラブホに泊まらされる等、全方位で評判が悪かったため、今年から開催されなくなりました。
しかし、オリンピックなどのビッグイベントで施設が間に合う国の方が、むしろ少数です。
ソチオリンピックやブラジルのサッカーワールドカップでの工事の遅れは記憶に新しいですし、それまでの大会でも、どこかが工事中のまま始まるのが常でした。
2016年のブラジル・リオデジャネイロオリンピックや2018年の韓国・平昌(ピョンチャン)冬期オリンピックでも、準備の大幅な遅れが懸念されています。
東京がオリンピックを誘致できたのは、準備の遅れを心配するのに疲れたIOC委員が、「日本人なら大丈夫」と考えたためという説もあります。
まだ未成熟な社会
とはいえ、ソウルオリンピックやサッカーワールドカップを開催したことがある韓国で、選手のコンディションに影響しかねない宿舎しか準備できなかったり、報道陣にちゃんとした取材環境を提供できないのは、意外でもあります。
仁川空港のホスピタリティの高さや、ソウル市内の発展ぶり、家電製品やクルマの品質向上など、感心することも多い韓国ですが、今回のようなことを聞くと、まだ未成熟な社会なんだなと思います。政府やマスコミの反日行動もそうですけどね
資金面での問題もある2018年の平昌(ピョンチャン)冬期オリンピックは、今回以上の混乱が危惧されます。
だからといって、日本が援助するのは反対です。
感謝はされず、失敗したら日本のせいにされそうですから。
ちなみに、仁川空港はアジア大会のためセキュリティレベルが上がっていて、手荷物検査に時間が掛かるため、出発3時間前の到着を呼びかけています。
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