マクドナルド異物混入の会見で分かる 的外れな記者たち

異物混入問題で揺れる日本マクドナルドの記者会見。

「ポテトに人間の歯」という衝撃の問題は、どうやらクレーマーだと判断しているようです。

それにしても、毎度のことながら、出席した記者の的外れな質問には失笑します。

日本マクドナルド、異物混入問題で記者会見

7日の15時から、日本マクドナルドは、異物混入問題で記者会見を行ないました。

同社のカサノバ社長は海外出張中からの帰国途中とのことで、日本マクドナルドホールディングスの青木岳彦上席執行役員と、日本マクドナルドの菱沼秀仁上席執行役員の2人が対応しました。

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青森の青いヒモ状のビニールについて

1月3日、青森県三沢店で販売したチキンマックナゲットに数cmの青いヒモ状のビニールが混入していたとされる件。

製造したタイの工場で使用しているビニール類と同じ物かを調査中。

調査結果は来週中に出る予定。

東京江東区のビニール片について

12月31日、東京江東区東陽町駅前店で販売したチキンマックナゲットまたはベーコンレタスバーガーに、7〜8mmの半透明のビニール片が混入していたとされる件。

青色でないことから工場での混入の可能性は低いと考えているが、現物を紛失しているので、店舗のクルーなどに聞き取り調査中。

福島県のプラスチック片について

12月19日、福島県４号線郡山安積店で販売したサンデーチョコレートに数cmのプラスチック片が混入していたとされる件。

購入者は最初に保健所に届け出て、保健所職員と共に来店した。

この件は原因が特定。

アイスクリームメーカーを2週間ごとに分解清掃する際、一部の部品を付け忘れたために「過冷却」が発生し、アイスクリームが固くなり過ぎて内部のプラスチック部品を破損したもの。

購入者の子供（5才女児）が口の中を切ったが、購入者によると「擦り傷程度」の軽症。

アイスクリームメーカーの構造上の問題ではなく作業手順のミスであるため、他の店舗で発生する可能性は低い「個別の案件」だと判断し、非公表とした。

ただし、同型のアイスクリームメーカーを設置している店舗には作業手順の周知を指示した。

大阪府の人間の歯について

8月26日、大阪府外環河内長野店で販売したマックフライポテトに人間の歯が混入していたとされる件。

「あらゆる可能性を調査したが、工場や店舗での混入の可能性は低く、混入の経路は不明」として購入者に報告済み。

購入者はその報告に納得していない。

なお、歯にフライした（油で揚げた）痕跡は無かった。

人間の歯が混入していたという衝撃的な事案のせいか、多くの質問がありました。

ー 購入者自身が『歯はフライした痕跡があったと店長が述べた』と語り、一部報道もそうなっているが？

「店長に確認したところ、そのようなことを言ったことは無い。」

ー 歯のDNA鑑定は？

「歯は肉片等が付着していない限り歯そのものではDNA検査は不可能なので、行なっていない」

ー 従業員が故意に混入した可能性は？

「可能性としてはある」

ー 購入者の歯の可能性は？

「可能性はある」
「ただし、購入者は、そのようなことは無いと主張している。」

 
質問者もマクドナルドの回答も、どうも歯切れが悪い。

そこに、ニコニコ動画の記者がズバリと質問しました。

「皆さんから（質問が）出ないのであえて言いますが、原因が特定できない理由のひとつにクレーマーの存在があると思います。

『ポテトに歯』というのは消費者に与えるマイナスイメージが非常に大きい。

この件についてはジャッジする人はいないのだから、マクドナルドが科学的根拠に行なった調査内容を公表した方がいいのでは？

（それでなければ、品質管理問題と）ごっちゃになってしまう」

それに対し、マクドナルド側は、個別の案件について調査内容を公表する事はないというものでした。

京都の金具や沖縄のプラスチック片は報告されず

一部で報道されている、京都のホットケーキの金具混入（上の写真）や、沖縄のマフィンのプラスチック片については、社内問合せ中との事で説明はありませんでした。

同社では、大きな品質問題だと判断した場合は、必要な告知（公表）をするが、それ以外は個別に対応し公表することは無いと語りました。

今回は青森を除き、いずれも大きな品質問題ではない個別案件だと判断しているようです。

無駄な質問を繰り替えす記者たち

何社もの記者が、年間の異物混入のクレーム件数を繰り返し質問しますが、マクドナルド側は一貫して「回答できかねます」と拒みます。

当然でしょう。

食品会社ですから、髪の毛等を含め、相当数の異物混入のクレームがあることは容易に想像できます。

その中には、かなりの割合で、言い掛かり、いちゃもん、勘違いも多いと思われます。

しかし、その内訳を言うわけにはいきませんから、公表できるはずがありません。

会見場にレベルの低い記者が「混入」

フジテレビニュースジャパンの木村タクヤ氏は、
「自分の家族に対して自信を持ってマクドナルドの商品を食べさせることができますか？」と質問していました。

何と言わせたいのでしょうか？
「不安で食べさせられない」などと言うはずがないのに。

また、TBSの山城という女性記者は、

「年間来客数12億」は延べ人数ですか？と質問していました。

延べ人数に決まってるでしょ。
訪日外国人を含めても、日本に12億人も居ないことぐらい分かりそうなものです。

STAP細胞の記者会見もそうですが、レベルの低い記者が「混入」している割合が高いことに失笑します。

間の抜けた無駄な質問が無ければ、もっと短くなったでしょうが、約3時間に及ぶ長い会見で、青木岳彦上席執行役員は破綻が無く根気強い回答でした。

さすが、年間売上約5000億円企業の役員です。

でも、カサノバ社長だったら、こうはいかなかったような気がします。

海外出張中でよかったですねw