アナと雪の女王 神田沙也加の歌唱力 正当遺伝に驚き
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レビュー
『アナと雪の女王』の神田沙也加の歌唱力。
優れた才能は子供に遺伝しないと思っていたので、彼女の歌には驚きました。
また、よくある「タレントの棒読み吹き替え」ではなく、松たか子と共に、見事に演じ切っています。
アナと雪の女王を観てきました
迷いましたが、吹替版を選びました。
前回の記事:アナと雪の女王 日本でも「映画館で歌おう」開催! 25ヶ国録音シーンも公開
多彩なキャラクター,繊細でリアルな動きのCGアニメ,そして素晴らしい歌。
思っていたより歌のシーンが少なく、その点はちょっと物足りなく感じましたが、とてもいい映画でした。
観に行ってよかった。
前回も触れましたが、松たか子があんなに歌が上手いなんて。
特に25ヶ国語ver.でも話題になってるサビの部分は感動します。
これまで出した曲は、「女優さんの歌だな」という程度の印象でしたが、大化けしましたね。
エンドロールでの、MAY-Jの「Let it Go」も見事でした。
そして、アナ役の神田沙也加。
上手くて、語尾がしゃくれあがる唱法だったので、ママが影武者で歌っているんじゃないかと疑うほどでした。
優れた才能は遺伝しない
私は「親の優れた才能は、子供に遺伝しない」というのが持論です。
《例えば、本来カリスマ性が要求される政治家》
今は、二世や三世だらけですが、彼らは親からカリスマ性を受け継いだわけではなく、「地盤,看板,鞄」という「環境」を受け継いだだけでしょう。
《医者も同じですね》
進学から開業まで、かなりの資金を調達しなければなりませんから、参入障壁が高い職業です。
《噺家》
たいして面白くも巧くもなく、単に世襲しただけ。
中小企業の社長が、息子に世襲させるような感じです。
今の落語界は「これで真打ち?」という人が多くて、親も面白くない場合があるので、その点では遺伝してるかもしれませんが。(例えば、父親がラーメン好きな親子とか)
《レーシングドライバー》
業界人口の割りには、2世ドライバーの数が多い業界です。
ドライバーになるには、子供の時からレーシングカートを始めるのが一般的ですが、毎週走るだけでも年に数百万円、全日本で実績を残すには1,000万円を超える資金が必要だそうです。
エントリークラスでこれですから、親がサラリーマンの場合はもちろんのこと、レース好きなお金持ちの親であっても、モノになるかどうか分からない子供に資金を出し続けるのは困難です。
もし天才的な才能を持つ子供がいても、レースを始めるのは、とても参入障壁が高い業界です。
その中で、親がドライバーであれば、自然に業界に入れますし、スポンサー集めでもかなり有利ですので、結果を出しやすくなります。
もしスポーツの才能が遺伝するのであれば、野球やサッカーは長年プロリーグがありますから、多くの2代目選手が活躍しているはずですが、実際はそうではありません。
両方とも参入障壁が低く、裾野が広く、選手人口が多いスポーツですので、親の威光くらいではプロまで上がれないのでしょう。
《役者やタレント》
棒立ちの演技力であっても、そこに居さえすれば何とかなります。
大物の子供だと、話題になって数字が取れますから。
その大物な親から「お願い」される場合もあるでしょうし。
松田たか子もデビュー当時は、松本幸四郎がことあるごとに「娘をよろしく」とお願いしていることが話題になってました。
一般人には難しいデビューのチャンスを、比較的簡単に手に入れることができますから、あとは場数と本人の工夫や努力次第でどうにかなるでしょう。
もちろん、2世でもいい役者はいると思います。
代表的なのは、中井貴一だと思います。
お父さんの佐田啓二の映画は見たことが無いので比較はできませんが、存在感のあるトップ俳優になりました。
松田龍平も、お父さんとは全く違うキャラクターですが、独特の存在感がある役者ですよね。
《歌手》
歌手の場合は、いくら大物の子供であっても才能が無ければ使えません。
ヘタな歌だと放送事故モノですからね。
歌手になるには、子供の頃から、周りと比べて圧倒的に歌が上手いくらいの「生まれつきの才能」が無いとムリで、レッスンして上手くなったくらいでは通用しないでしょう。
ソングライターにいたっては、もっと特殊な才能ですから、教えてどうなるものでしょうしね。
ですから、役者やタレントと違って、2世の歌手やソングライターで思い浮かぶのは、宇多田ヒカルくらいです。
そして今回の神田沙也加。
ママの優れた歌唱力が見事に「優勢」遺伝しましたね。
これまでの芸能界での活動はほとんど記憶に無く、パパとママの合わせて14光りの人だと思ってましたが、考えを改めました。
これから仕事が増えるのではないでしょうか。
吹き替えにタレントを使うな
これも、私の持論でした。
本職の声優を使え、と。
吹替版を観てて、棒読みのヘタクソなタレントが出ていると、それが気になって、気になって、気になって、気になって、映画の筋が分からなくなってしまいます。
もちろん巧い人もいますが、単なる話題性だけを狙って、技量が無いタレントを使う所業には「金返せ!」と怒ります。
最近の例では、プロメテウスの剛力彩,アベンジャーズの米倉涼子,TIMEの篠田麻里子,スノー・ホワイトの小雪,ウォンテッドのDAIGO。
どれも甲乙つけがたいヘタクソで、作品をブチ壊しにしています。
そのひどさは、ある意味必見ですよ。
おそらく、シーンを見ずに下を向いて台本を読むのが精一杯のため、空間認識ができていないのでしょう。
例えば、疾走するクルマに乗っていたら声を張り上げないと相手には聞こえないでしょうし、部屋に2人きりの時、会議の席上で意見を言う時、都会の歩道で話す時、それぞれ声の出し方が違うはずです。
そんな素人にも分かることができていないので、どのシーンでもボソボソ声の棒読み。
当然、役柄やストーリーに合わせて感情を表現するなんて、果てしない高望みです。
私は仕事をしながらラジオ代わりにテレビを付けているので、洋画は吹替で観ますが、上記の時は耐えきれずに途中で停め、字幕版で見直しました。
アナと雪の女王は、歌があるので、声優ではなく歌えるタレントを起用したのでしょうが、吹替でも、松たか子と神田沙也加は、全く違和感がなく、キャラクターを演じ切っていましたね。
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