尖閣は安保適用と明言したが　国賓オバマ大統領の日本軽視の数々

来日したオバマ大統領が尖閣諸島は安保の適用対象と明言しました。

しかし、これまでの日本（安倍首相）軽視の数々があるので、額面通りには受け取れません。

尖閣諸島は日本の領土で安保適用と明言

昨夜、オバマ大統領が国賓として来日しました。

銀座の有名寿司店「すきやばし次郎」での安倍首相との会食が話題になっていましたね。
ただ会食の前に、別の銀座の有名寿司店「久兵衛」から、16,000円の出前を取っていたそうで、そのせいか、会食の際の寿司は、半分残したとか。

そもそも、これから会食なのに寿司の出前を取るなんて、夫人が来ないことといい、迎賓館に泊まらないことといい、やっぱり日本をナメてませんか？

 
NHKで、皇居の中庭？での歓迎式典が生中継されていて、ちょっと驚きでした。

お昼には、迎賓館での首脳会談後の共同記者会見が生中継されました。（TBS)

その席上で、オバマ大統領は
「日米安全保障条約５条は、尖閣諸島を含む日本の管理下にあるすべての領土に適用される」
“Article five (of the US-Japan security treaty) covers all territories under Japan’s administration including (the) Senkaku islands,”
と明言しました。

米大統領として初めてのことです。

番組では、「尖閣を日本の領土と明言せず」というテロップが出ましたが、上記の原文の「territories」は領土と訳す以外にありませんから、明言していると思います。

しかし、米軍出動のレッドラインに関する質問に明確な回答はありませんでした。
やはりオバマ政権は中国に対して腰が引けていますよね。

もし中国が尖閣諸島に上陸したり、日本側との軍事的な衝突が生じた場合、実際に米軍が動くのか？
オバマ大統領を見ていると、不安になります。

なお、TPPが合意に達していないため、まだ共同声明は出されていません。

安倍首相訪米時の冷遇

オバマ大統領は、ミシェル夫人を同伴していませんが、国賓が夫人を同伴しないのは異例です。

しかも発表された理由が「子供の学校がある」でした。
そりゃ、学校はあるでしょうよ。

つい先日、娘2人と母親まで連れて1週間も訪中したのと、極めて対照的です。

昨年2月に安倍首相が訪米した際も、ミシェル夫人が「以前から予定されていたワシントン以外で行われるプログラムへの出席のため居ません」との回答だったので、昭恵夫人は同伴できませんでした。
ミシェル夫人は、首脳会談の翌日に放送されたバラエティ番組で、女装した司会者と踊っていたそうです。

どこぞの国の、気が向かない公務をサボりまくる皇太子妃と、頭が全く上がらない皇太子を彷彿させます。

昨年の訪米自体、極めて「冷遇」されたもので、安倍首相も「遠くから来たのに冷たい」とボヤいていたそうです。

・空港で出迎えたのが、国務次官補代理だった。補の代理ってどんだけ下なの？
国務省の序列は、長官→副長官→各部門の次官→次官補→次官補代理だそうで、
会社に例えた場合、国務省は重要な役所なので長官を「常務取締役」だとして、→平取り→部長→課長→係長といったところでしょうか。

トヨタ本社を、電子デバイスやバッテリーの重要な取引先であるパナソニックの社長が訪問した際に、出迎えたのが係長だったと考えれば、その「凄さ」が分かりますね。

係長も「俺でいいのかぁ？　相手は孫請けの社長とは違うんだぞぉ」と思ったことでしょう。

ちなみに、2011年の胡錦濤前主席は副大統領（副社長）が出迎えました。

 
・食事会が無かった

晩餐会，レセプション，昼食会のどれも開催されませんでした。

安倍首相が到着した日の夜、オバマ大統領には他の公式行事はありませんでしたが、遠くからやって来た「一の子分」の日本首相は相手にされず1人で夜を過ごしました。

しつこいですが、前のりしたパナの社長と夜の会食もせず、昼の松花堂弁当も出さずにほったらかしにしたようなものです。

 
・首脳会談後の共同記者会見が無かった

首脳会談後の共同記者会見は常識です。開かれなければ、会談に意味が無かったか、交渉が決裂したと見なされるような行為です

 
・記者懇談後にオバマ大統領は握手をせずに立ち去ろうとした

共同記者会見が無かったために、プレスからの要望で記者懇談が開かれました。

通常は最後に、座ったまま握手するというプレス向けの「絵」を作りますが、オバマ大統領は握手せずに立ち上がったので、プレスが慌てて握手を要求し、立ったまま握手したそうです。

 
同時期に訪米した韓国の朴大統領の際は、共同記者会見はもちろんのこと、日本の首相は1度もしたことがない米国連邦議会での演説という厚遇だったのと、これも対照的でした。

今回の訪日も、当初は国賓として2泊で調整済みでしたが、韓国が横やりを入れ、1泊に減った経緯があります。
国賓として接遇するには、どうしても2泊必要だそうで、その後の交渉により2泊が復活しました。

しかし、通常国賓は迎賓館に宿泊しますが、アメリカ側の要望でオークラに泊まっています。

日本の接遇に対するイヤイヤ感が出ていますよね。

しかし、日本もそこまで国賓にこだわる必要があったのか？

中韓に対し、「日米同盟は固いよ」というアピールをしたかっただけですよね？

オバマ大統領は「合理的」なので、華美なもてなしの多い国賓をイヤがったという説がありますが、今回日本側が、晩餐会や高級寿司はおろか、昼メシも出さなかったら（安倍首相の訪米時と同じ接遇をしたら）、アメリカ側はどう反応したか知りたい気がします。

「合理的」なオバマ大統領は納得したでしょうか？

オバマ大統領が日本を冷遇する理由

ガチガチのリベラルのオバマ大統領が、安倍首相を極右と評価しているためという説が有力です。

そして、オバマ大統領のスタッフに親日，知日派がいないため、中韓の反日プロパガンダを真に受けているとも。

なにしろ、日本と韓国が戦争したと思っているらしいですから。

しかし、昨年9月にロシアで安倍首相と会談した際には「安倍の印象が変わったよ」漏らしており、その後徐々に認識が変わった結果、3月の日韓首脳会談の斡旋や今回の尖閣発言に繋がった可能性があると思います。

大統領は、公式行事の合間に、いくつかの施設を視察していますが、その場に居たどなたかが「日本と韓国は戦争したことが無いのは知ってますよね？」って言ってくれればよかったのに。