今度はソウル地下鉄で追突事故 大丈夫かぁ?韓国の交通機関
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海外
ソウル地下鉄2号線で追突事故が発生し多数の負傷者。
なぜATSが機能しなかったのか?
フェリー事故で韓国の安全管理が取りざたされている時だけにマスコミや世論がヒートアップするのは必至か。
ソウル地下鉄2号線で追突事故 ケガ人多数
2日の午後3時半頃、ソウル市内の地下鉄2号線、上往十里(サン ワン シムリ)駅で、故障停止中の列車に、後続の列車が追突する事故が発生しました。
当初ケガ人は40人以上となっていましたが、16:40現在の聯合ニュースの速報では、170人以上に増えたとなっています。
ただTVニュースではケガ人115人となっており、まだ情報が混乱しているようですが、幸い死亡者や重傷者はいないとのことです。
残った乗客は、線路に降りて避難しました。
ATSがあるはずなのに
2号線はソウルの弘大〜市庁〜乙支路(明洞近く)〜東大門歴史文化公園〜蚕室〜江南などの日本人観光客にもなじみ深い地域を通り、他の全ての地下鉄路線や鉄道公社と接続する環状線で、乗客数が多い路線です。
ソウル観光の際に利用された方も多いのではないでしょうか。
ソウルの地下鉄には、当然のことながらATS(Automatic Train Stop 自動列車停止装置)が設置されており、列車が停止信号を越えた場合には作動するはずで、始業時に必ず点検する安全装置です。
速報では、ATSが故障のため手動で運行していたらしいですが、そのような場合、日本では運休すると思います。
ソウルの地下鉄事故と言えば、2003年に放火による車両火災で192人死亡という惨事(大邱地下鉄放火事件)があり、市内の交通機関で言えば、2010年にバスのCNGタンク爆発で乗客の女性の両脚が切断されたり、タイヤが破裂して通行人がケガをした事故が日本でもニュースになりました。
フェリー事故で韓国の安全管理が問題視されている折り、またイロイロな報道が出てくるかもしれませんね。
過去記事:韓国フェリー事故の檀園高校は反日との批判的な記事 ソースを探してみた
大事故が起きたのは大統領の徳が無いから?
韓国では、1994年の聖水大橋崩落事故や、1995年の三豊百貨店崩壊事故という大事故が続いた際、当時の大統領である「金泳三(キム・ヨンサム)の徳が無いせいだ」と、言い掛かりと言うか、八つ当たりと言うか、いささか気の毒な非難が盛り上がり、大統領の支持率が1桁台に落ちたそうです。
フェリー事故で、朴槿恵大統領にも非難が集まり支持率が落ちているのも同じような構造に見えます。
しかし朴槿恵大統領の場合、非難のホコ先をかわすためと思われますが、マスコミや世論に迎合して、船長や乗組員を「殺人に等しい」と安易に口にし、行政の長が司法に口出しするという愚行を犯すなど、ホントに徳が無いので仕方が無いかもしれません。
ソウルの地下鉄は、日本よりも進んでいる点が
ソウルの地下鉄は、近年ホームドアの設置を急速に進め、現在は全ての駅に設置されていると思います。
私は2ヶ月に一度程度訪れていましたが、感覚的には、1年程度で一気に設置されたように思います。
携帯やWiFiはもちろん全線で通じます。
また、ホームに設置されたタッチパネルは、駅周辺の店などの情報が網羅されており、出口をタッチすると、地上の360°写真を見ることができるので、どの出口から出たらいいかが分かりやすい親切な設備です。
料金は10kmまでは1,150ウォン(約115円)と安く、T-moneyという電子マネーを使うと1,050ウォン(約105円)に値引きされます。
このT-moneyカードは、他の鉄道や全てのバス,ほとんどのタクシー,一部のコンビニで使えますので、外国人観光客を含めほとんどの乗客が使っています。
ただ古い路線では、エスカレーターが無い駅も多く、荷物が多い時には苦労します。
近年、エレベーターの設置が進みましたが、設置場所が少ないので、私はバスかタクシーを利用する場合が多いです。
また、地下鉄車内では物売りや物乞いも時折見かけます。
物売りは、万能ハサミのような便利グッズを、ラジカセなどの鳴りものでセールストークし、車内を売り歩きます。
見てると、けっこう売れているようです。
なお、最初の地下鉄路線(1号線・ソウル駅〜市庁〜鐘路〜東大門など)は、1974年に日本の経済・技術協力で建設されました。
他国の場合、ベトナムの空港やインドの地下鉄などのように「日本の援助と協力で建設された」と感謝を記す碑がありますが、当然ながらソウルの地下鉄にはそのような表記はありません。
建設当時から報道されていないので、市民のほとんどが知らないのではないでしょうか。
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