ノーベル平和賞は「日本国民」が最有力 そして村上春樹は?
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海外
今週発表されるノーベル賞。
今年こそ、村上春樹氏の受賞はなるか?
物理学賞には、理研の研究者が候補に。
そして平和賞には、意外なことに「日本国民」が最有力候補になっています。
ノーベル文学賞は今年も村上春樹氏が1番人気
ヨーロッパのラドブロークスやウィリアムヒルなどの大手ブックメーカーでは、どこも村上春樹氏(65)がノーベル文学賞受賞の一番人気となっています。
ただ、昨年も一番人気でしたが、残念ながら受賞できませんでした。
しかし今年は、ドイツの有力紙ヴェルトが毎年世界授与する「ヴェルト文学賞」を受賞し、追い風となっています。
1999年の創設以来、初の日本人受賞者です。
ヴェルト紙は「最も重要な日本の現代作家」と称賛しています。
受賞地域は「持ち回り」といった傾向があり、2012年は中国、2013年は北米なので、今年はアジアが有力といった予想もあります。
ノーベル文学賞の発表は9日の20時頃(日本時間)の予定です。
ノーベル平和賞は「憲法第9条」が最有力候補
ノーベル平和賞だけはスエーデンではなくノルウェーが授与国です。
そのノルウェーの民間研究機関、オスロ国際平和研究所 PRIO(Peace Research Institute Oslo)が毎年発表しているノーベル平和賞の受賞予測で、何と「憲法9条を保持して来た日本国民が本命」となっています。(上のスクリーンショット)
もともと、神奈川県の主婦が「9条にノーベル賞を」という市民運動を始めたもので、41万人の署名を集めました。
しかしノーベル平和賞は、個人または団体に与えられるものなので、憲法そのものは対象となりません。
そこで候補を「日本国民」として推薦したところ、4月にノーベル委員会が候補として正式に受理しました。
PRIOのハルプビケン所長は最有力候補とした理由について、
「安倍政権の解釈変更をめぐる論争はあるが、そのことを考慮してもこの憲法は平和賞の価値がある。冷戦終結後も紛争が絶えない世界の現状を見れば、憲法9条は『平和の促進』というノーベル平和賞の原点にふさわしい」
と語っています。
ただ、予想的中率は低いらしいですがw
これまでの平和賞を「国民」が受賞したことはありませんが、
2012年はEU(欧州連合)が受賞しました。
第二次世界大戦後、ヨーロッパの再建、平和安定、民主主義などが評価されたものです。
2013年は、化学兵器廃棄のために幅広い努力をしたことを評価され、化学兵器禁止機関(OPCW)という国際機関が受賞しています。
ノーベル平和賞の発表は、10日18時頃の予定です。
物理学賞候補に理研の十倉好紀氏
ノーベル物理学賞には、理化学研究所・創発物性科学研究センターの十倉好紀(とくら よしのり)センター長(60)が、候補に挙がっています。
アメリカの世界的な情報サービス企業であるトムソン・ロイターが、「日本人唯一のノーベル賞有力候補」としています。
2014年の「トムソン・ロイター引用栄誉賞」(ノーベル賞受賞者予測)を発表。理化学研究所の十倉好紀氏が再受賞
十倉氏の論文を、世界の多くの科学者が引用しているとのことです。
十倉マルチフェロイックスプロジェクト
↑警告!これを読んでも何のことかまるで分かりませんよw
「マルチフェロイックス」というのは、どうやらコンピューターの記憶装置の省電力化に役立つとされる金属の化合物らしいです。
大電力を消費する大型コンピューターを省電力化できるということか?
または、ノートPCのバッテリーのもちが飛躍的に伸びるということかも?
ノーベル物理学賞の発表は、7日18時頃の予定です。
医学・生理学賞は受賞ならず
ノーベル医学・生理学賞は、森和俊京大教授が候補に挙がっていましたが、残念ながら受賞できませんでした。
細胞内に不良なタンパク質が溜まる際に生じるストレスは、糖尿病や心筋症やガンなどの要因になりますが、森和俊教授は、これを解消する仕組みを解明しました。
画期的な発見と評価されており、来年以降もノーベル賞は充分に射程内と言われています。
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