心が震えた ノーベル平和賞マララ・ユズフザイさんの演説
公開日:
海外
11日、ノルウェーのオスロで行なわれたノーベル平和賞の授賞式。
マララ・ユズフザイさん(17)のスピーチに心が震えました。
スピーチ全文と、昨年の国連演説全文のリンク先も紹介します。
「女性と子供が教育を受ける権利」のために活動
マララ・ユズフザイさんは、パキスタン出身で、現在はイギリス在住の「女性と子供が教育を受ける権利」を訴える女性人権活動家です。
2012年、マララ・ユズフザイさんの活動を阻止したいタリバンに銃撃され重傷を負いましたが、奇跡的に回復しました。
ノーベル平和賞の受賞理由は、
・まだ若いが、既に何年も「女性と子供が教育を受ける権利」のために闘っている
・若くても、自分自身で境遇を改善できることを示した
というものです。
最初、受賞を聞いた時には、いくらなんでも若過ぎるだろう。
どんな思惑があるんだ?とうがった見方をしましたが、調べてみると、信じられない程、素晴らしい少女でした。
「核無き世界」を訴えただけで受賞したオバマ大統領とは、レベルが違いましたw
※後述の、国連でのスピーチも参照してください。
17才なのが信じられない見事なスピーチ
受賞式には、家族の他、タリバンに銃撃された際に同じバスに乗っていた友人達も一緒に出席していました。
その授賞式での、約20分間のスピーチ。
堂々とした、メッセージ性のある見事なスピーチに心が震えました。
今後の活動や、世界への影響力に期待したいと思います。
なお、児童労働から救う活動家のカイラシュ・サティーアーティ氏(60才・インド)と同時受賞のため、賞金は半分の約6000万円ですが、全額を「マララ基金」に寄付し、母国パキスタンの学校建設に使われます。
マララ・ユズフザイさん ノーベル平和賞授賞式スピーチ
スピーチの抜粋です。
全文は、末尾にリンクを貼っています。
この賞をいただく最初のパシュトゥン人、最初のパキスタン人、そして最年少であることを、とても誇りに思います。
また、まだ弟たちとけんかするようなノーベル平和賞の受賞者も、私が初めてだと確信しています。
世界中が平和になってほしいと思っていますが、私と弟たちにとっては、まだ先のことです。(中略)
2012年、テロリストは私たちを止めようとし、バスの中で私と今ここにいる友人を襲いました。
しかし、彼らの考えや銃弾が勝利することはありませんでした。
私たちは生き延びたのです。
そしてその日から、私たちの声はさらに大きくなっていったのです。
私が自分の身に起こったこと話すのは、珍しい話だからではありません。どこにでもある話だからです。
多くの少女に起こっている話なのです。(中略)
私は、たった身長5フィート2インチ(157.5センチ)の、単なる一人の女の子、一人の人間に見えるかもしれません。
ハイヒールはいて5フィートというのでもよければ、ということなんですけれど…。
しかし、私の意見は、私一人の声というわけではなく、大勢の人の代弁者なのです。
私はマララです。そして、シャジアでもあります。
私はカイナート。
私はカイナート・スームロ。
私はメゾン。
私はアミナ。(註:タリバンに銃撃された時に一緒に居た友人達の名前です)私は、学校に行けない6600万人の女の子なのです。
今日、私は自分の声をあげているわけではなく、6600万人の女の子の声を代弁しているのです。(中略)
親愛なる兄弟姉妹のみなさん。
いわゆる大人の世界であれば理解されているのかもしれませんが、私たち子供にはわかりません。なぜ「強い」といわれる国々は、戦争を生み出す力がとてもあるのに、平和をもたらすことにかけては弱いのでしょうか。
なぜ、銃を与えることはとても簡単なのに、本を与えることはとても難しいのでしょうか。
なぜ戦車をつくることはとても簡単で、学校を建てることはとても難しいのでしょうか。(中略)
みなさん、これで終わりにしようと決めた最初の世代になりましょう。
誰もいない教室も、失われた子供時代も、無駄にされた可能性も。
男の子や女の子が子供時代を工場で過ごすのも、もうこれで終わりにしましょう。
女の子が幼いうちに強制的に結婚させられることも、戦争で子供の命が失われることも、子供が学校に通えないことも、これで終わりにしましょう。
私たちで終わらせましょう。この「終わり」を始めましょう。今、ここから、ともに「終わり」を始めましょう。
スピーチのニュース映像↓
スピーチ・ノーカット↓
国連演説ニュース映像↓
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