マジか?自動車品質調査で韓国車が1位!2015年米国調査
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経済・科学
2015年のアメリカ自動車初期品質調査で、韓国の起亜(キア)がノンプレミアム系ブランドで1位を獲得しました。
品質や顧客満足度に関する大手調査会社であるアメリカのJ.D.パワーが発表したもの。
日本勢の最高位は、インフィニティの5位となっています。
アメリカ自動車初期品質調査とは?
保険会社や携帯電話など、いろいろな満足度調査で、J.D.POWERの名前を目にしたことも多いと思います。
今年で29年目となる「アメリカ自動車初期品質調査」は、アメリカの消費者の納車後90日間の初期不良に関するもので、100台当たりの不具合指摘件数(PP100)を集計したもの。
数値が小さい程,不具合の指摘件数が少なく、品質が良いことを示します。
韓国・キア(KIA)がでノンプレミアム系ブランドで1位
1位は3年連続のポルシェですが、2位は起亜でノンプレミアム系ブランドのトップとなりました。
日本勢の最高位はインフィニティの5位で、2012年に1位だったレクサスは9位にとどまっています。
以下、トヨタが10位、ホンダが14位で、平均点以上(15位以上)に入ったのは、この4ブランドだけでした。
韓国勢が圧勝!日本勢は調査開始以来最低の成績
韓国勢は、現代(ヒュンダイ)も4位に入っており、J.D.パワーのコメントでも、「韓国系ブランドの平均値は90PP100で、他国ブランドを過去最大の差で引き離した」となっています。
対して日系ブランドの平均値は米国系ブランドと同じ114PP100で、調査開始以来初めて全体の平均を下回りました。
さらに、欧州勢(113PP100)を下回ったのも調査開始以来初めてだそうです。
このことに関してJ.D.パワーは「長い間、日系ブランドは車両品質において金字塔的な存在だったが、他国、特に韓国系ブランドの改善速度が目覚ましい」とコメントしています。
ちなみに、現代と起亜のシェアは、韓国国内ではそれぞれ約42%と25%、アメリカでは4.4%と3.5%となっています。
↓2015年〜2012年の調査結果グラフ(クリックで拡大します)
2015年米国自動車初期品質調査
2014年米国自動車初期品質調査
2013年米国自動車初期品質調査
2012年米国自動車初期品質調査
日系メーカーさん、がんばって!
ポルシェが3年連続トップなのも「え?」と思いますが、ジャグァーやシボレー、リンカーンが上位にいるのも「ほんとかよ〜?」という感じです。
しかし、日本勢が上位の時の調査結果は信じて、順位が下がると疑ってしまっては、どこぞの国のメンタリティをとやかく言えなくなりますので、ここは「現実」を真摯に受け止め、日系メーカーの奮起を期待します。
ただし、同社の長期の2015年アメリカ自動車耐久性満足度調査では、レクサスがぶっちぎりで4年連続の1位となっており、トヨタも3位、ホンダも5位となっています。
↓クリックで拡大します
2015年米国自動車耐久品質調査
ピアース・ブロスナンが出演している起亜のCM
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