熊本市立龍田小中学校の｢Amazon疑惑｣を恥じ入る

熊本市立龍田小中学校の避難所でAmazonの避難所支援のほしい物リストを悪用した、と話題になっている件。

あまりにも浅ましく、卑しく、品位がなく、他者への配慮や想像力が無いこの所業。

熊本市民として、深く恥じ入っています。

熊本市立龍田小中学校の避難所で前代未聞の「不祥事」

4月14日の熊本地震から3週間が経ち、私の住む熊本市では、徐々に日常を取り戻しつつあります。（現状などについては、別記事で報告します）

そんな中、全国の皆さんに平身低頭してお詫びしたい「不祥事」が。

熊本市の指定緊急避難場所である熊本市立龍田小学校及び中学校の避難所で起きた「Amazonほしい物リスト疑惑」です。

熊本の被災者に向けられた全国からの善意につけ込んだとしか思えない愚行。

熊本市民として、深く恥じ入ります。

当事者が雲隠れし、熊本市や熊本県、教育委員会も何も発表しませんので、関係者に成り代わり、深くお詫び申し上げます。

申し訳ありません！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

併せまして、全国の皆様からのさまざまなご支援に、深く感謝申し上げます。

「Amazonほしい物リスト疑惑」をざっくり言うと

↓モーニングショーの取材に答える熊本市立龍田中学校長
 

熊本地震の発生後、アマゾンの「ほしい物リストによる避難所支援」に、熊本の各地の避難所が登録した「緊急支援希望商品」が掲載されました。

他の避難所がリストアップしたのは、歯磨きや消毒薬などの衛生用品など、売り切れや店舗の休業で入手困難や緊急性がある物でした。

熊本市指定緊急避難場所の熊本市立龍田小学校及び中学校の避難所も、当初はハンドソープやゴミ袋をリストアップしていました。

しかし、リストアップした物が、あっという間に寄付される（リストアップ画面に表示される所有数＝寄付された数がどんどん増える）のに、味をしめたのか、図に乗ったのでしょう。

小中学生は使わないであろう高級文具などを700個単位（消しゴムやノートはその数なんと7,000個！）、吹奏楽部用品のメトロノームや譜面台を50〜60台、さらには40型TVを6台、1眼レフカメラ2台、ビデオカメラ3台とエスカレートし、その総額は少なくとも900万円超に。

龍田中学校長は「PTA会長の⚫️水⚫️孝氏に任せていたので自分は知らなかった」と逃げを打っています。

2ｃｈなどで龍田中学校避難所の異様さが指摘された当初、保護者と思われる人たちがFacebookの龍田中学校PTAアカウントに「アホ注意報」などと書き込み、思いっきり油を注ぎました。

その後も、坂の上に隣接する龍田小学校避難所では、小口数でのリストアップを繰り返し行なっていましたが（寄付が希望数に達するとリストが表示されなくなり、外部からはゲットした商品が分からなくなる）、火の手が大きくなってからようやく事の重大さに気づいたのか、FacebookのPTAアカウントを消し、一切だんまりを決め込んでいます。

龍田中学校長だけがテレビ朝日・羽鳥慎一モーニングショーの取材に応じ、PTA会長に任せていたこと、学校備品の被害は確認していないこと、1眼レフカメラなどは当初から無かったこと等を証言しました。

その動画のリンクは貼れませんが、Youtubeで「熊本地震　龍田中学校 Amazon欲しい物リストにメトロノーム」で検索すると、ご覧いただけると思います。

↓「アホ注意報」と油をぶっ込んだPTA関係者

「熊本市指定緊急避難場所」の名前を使い、学校の被害を謳って寄付を募っていながら「学校や熊本市は関係ありません」は通用しませんよ

熊本市立龍田小中学校避難所がおねだりした物

※新たにスクリーンショットが見つかったモバイルルーターとバッテリー(避難所スタッフ用のスマホ充電用50個！）を追加しました。900万円超えです。ちなみにこの時期、停電はしていませんので、スマホは校舎のコンセントから充電可能です。（2016.5.5）

これらは、ネットに残っているスクリーンショットで確認できた物だけですが、それだけでも882万円912万円！
自分の財布が痛まないからと、やりたい放題です。

これ以外にも、前述しましたように、龍田中学校避難所のアカウントが炎上し始めた後は、龍田小学校避難所のアカウントが頻繁に小口数でのリストアップを行っていましたが、すぐに数が充足されリストが表示されなくなりました。

したがって、その品名や数量、金額は不明です。

なお総額は、希望数量が充足されたものとして計算しています。

↓熊本市立龍田小中学校避難所の「ほしい物リスト」の一部
 
 
 

 

熊本龍田小中学校「Amazonほしい物リスト」の問題点をざっくり言うと

・熊本市が指定した緊急避難場所の名前で、小中学校や部活動、PTA用品の寄付を募った。

・避難所は学校関係者のものではなく地域住民が避難している場所。したがって寄付を募るとしたら、避難生活に必須な物、必要な数量に限るのが常識であり、品位である。

・学校や周囲の住宅の被害が大きいと錯誤されるような表現をした。
「自宅から避難している児童が鉛筆や消しゴムを全く持っていないため、友達と一緒に授業を受けるにあたって、筆記用具がとても重要」
「棚に入れていた譜面台やメトロノームが全滅」等

しかし実際には、自宅を喪失したり、学校の棚の物が全滅するような被害があったとは考えられない。

・もともと学校の備品にはなかった物（AV機器等）を要求した。

・そもそも学校の備品が壊れたのであれば、熊本市の予算で購入すべきものである。

・龍田中学校長は「返品する」としていたが、Amazonの「ほしい物リスト」は、返品した場合、贈られた側に商品券で返金される。
今回の場合、「避難所」に紐付けされている龍田中学PTA会長のAmazonアカウントに返金されることになる。
Amazon商品券の買い取りサイトがあるので、現金化も可能。

↓熊本地震後の熊本市立龍田中学校と周辺。大きな被害はありません
 

 
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