朝日新聞「慰安婦問題を考える」 言い訳ばかりの見苦しさ
公開日:
社会・政治
朝日新聞が、32年前に火をつけ、日本の国益を大きく損ねた「従軍慰安婦問題」。
今月5日と6日朝刊の「「慰安婦問題を考える」という特集記事で、これまでの記事の一部を取り消しましたが、言い訳に終始し、謝罪はしていません。
その見苦しさをまとめてみました。
慰安婦と、朝日新聞の32年間の誤報については、前記事をご参照ください。
なぜ32年も経って訂正記事を出したのか?
昨年、読売新聞が朝日新聞を名指しで、従軍慰安婦問題を誤報だと非難しました。
その後も、同業他社からの批判や、質問状の多発、そしておそらく読者からも多くの批判があり、ついに耐えきれなくなったのでしょう。
しかし、きちんと潔く謝罪するということは無く、文頭からみっともない言い訳、言い逃ればかり。
あげくに、論点をずらし、これまでの強制連行から、慰安婦そのものの是非を問う姿勢のように見えます。
しかし、前記事:[朝日新聞大誤報問題] たった4分でよ〜く分かる 従軍慰安婦でも書きましたが、当時は売春は合法でしたので、それを現在の法律で指弾するのは事後法であり、意味がありません。
吉田清治に関する記事を取り消す
この32年間、「日本軍に強制連行された従軍慰安婦」という捏造記事で日本の国益を損ねたのは朝日新聞ですが、その発端となったのは「吉田清治証言」です。
今回の検証記事で、朝日新聞はこの「吉田証言」について、「裏付けが得られず虚偽と判断」という見出しの記事で説明しました。
末尾の「読者の皆様へ」を引用します。
吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します。
当時、虚偽の証言を見抜けませんでした。
済州島を再取材しましたが、証言を裏付ける話は得られませんでした。(後略)
今年の4〜5月に済州島を「再取材」したらしいですが、そもそも当時、ちゃんと取材したのでしょうか?
もし当時済州島に行っていれば、前記事:よ〜く分かる 従軍慰安婦 朝日新聞32年間の大誤報(2)でも書きましたように、吉田証言が事実無根であることは、容易に分かったはずです。
「強制性はあった」と言い張る見苦しさ
強制連行の唯一の根拠である「吉田証言」を否定しましたが、「自由を奪われた強制性はあった」という見出しの記事で、まだ悪あがきをしています。
その最後の「読者の皆様へ」を引用します。
日本の植民地であった朝鮮や台湾では、軍の意向を受けた業者が「良い仕事がある」などとだまして多くの女性を集めることができ、軍などが組織的に人さらいのように連行した資料は見つかっていません。
一方、インドネシアなど日本軍の占領下にあった地域では、軍が現地の女性を無理やり連行したことを示す資料が確認されています。
共通するのは、女性たちが本人の意に反して慰安婦にされる強制性があったことです。
このインドネシアは「スラマン事件」という有名な事件のことだと思います。
「日本軍関係者が、収容所に抑留されていたオランダ人女性ら35人を4ヶ所の慰安所に連行し強姦した」事件です。
2ヶ月後に事件が明るみに出て、司令部から慰安所の閉鎖命令が出ました。
戦後、軍法会議で、関係者11名が有罪、内1名は死刑になりました。
この事件を持ち出して「強制連行の証拠」とするのは、朝日新聞だけでなく韓国も同じですが、これは逆に日本軍が強制連行を禁じていた証拠に他なりません。
そもそも、朝鮮半島で起きた強制連行を主張しているのにも関わらず、唯一の根拠がインドネシアでの1件の事件だという時点で、破綻しています。
20万人動員の根拠となった女子挺身隊
「読者の皆様へ」の引用
女子挺身隊は、戦時下で女性を軍需工場などに動員した「女子勤労挺身隊」を指し、慰安婦とは全く別です。
当時は、慰安婦問題に関する研究は進んでおらず、記者が参考にした資料などにも慰安婦と挺身隊の混同が見られたことから、誤用しました。
「問題の全体像が分からない段階で起きた誤りですが、裏付け取材が不十分だった点は、反省します。」とも書いていますが、裏付けを取らなくても、女子挺身隊と慰安婦が別なのは、当時も今も常識過ぎることです。
誤用ではなく、明らかな誤報にも関わらず、この馬鹿馬鹿しい言い訳には、心の底から呆れてしまいます。
植村隆記者の疑惑について
よ〜く分かる 従軍慰安婦 朝日新聞32年間の大誤報(1)で書いた植村隆記者の疑惑については、
植村隆記者の義母から特別な情報を得たことは無い。
元慰安婦(金学順さん)が妓生について語るのを聞いていない。
意図的な事実のねじまげも無い。
等と書き、本人が40円で妓生として売られた人身売買であることは聞いておらず、慰安婦訴訟の原告団長の義母へ有利に働くよう書いた記事でもないとしました。
ま、義母への利益誘導の記事だったなんて、絶対に認めるわけにはいきませんから、そう弁明する以外に道はありませんよね。
政界の反応
《自民党・石破幹事長》
「なぜこのような充分な裏付けの取れない記事を今日にいたるまで、正しいものとしてやってきたのか。
それを取り消すということは、今までの報道はいったい何であったのか?
議会の場でも検証を行なう必要があるかもしれない」
国会で朝日新聞を喚問するとなると、河野洋平氏の喚問も避けられなくなりますから、おそらくやらないでしょうね。
《民主党・海江田代表》
「虚偽の報道ということは報道機関の信頼性に大きく関わってくる。
そういうことはあってはいけないこと」
当たり前過ぎて、書くだけムダな気がしました。
《橋元大阪市長》
「国際社会で強制連行ということがどれだけ重要視されて、日本が不当に批判を受けているか。
そして日韓関係がこじれている最大の原因は、この朝日新聞の記事だ」
囲み取材で、15分くらいまくし立てたらしいですw
朝日新聞を簡単に紹介すると
戦前は右翼で、政府を弱腰と叩き、戦争しろという世論形成をして国民をミスリードし、
戦中は大本営発表の大嘘の戦果を垂れ流し続け、
戦後は手のひらを返し左翼になって、保守政権を批判する立場を取り、
北朝鮮をこの世の楽園と讃え、
そして、それまで問題になっていなかった慰安婦を捏造記事で韓国をたき付けて、国際社会での日本の利益を大きく損なわせた。
ということになるでしょうか?
ただし、
戦中に大嘘の戦果を垂れ流し続けたマスコミは朝日新聞に限ったことではなく、抵抗したのは私の知る限りで毎日新聞だけです。
毎日新聞は戦局が悪化した1944年、「竹槍では勝てない!」との記事を掲載しました。(竹槍事件)
また、北朝鮮を讃えたのは、他の新聞やマスコミも同レベルでした。
元韓国人慰安婦2人が国務省に面会
NY近くに7つ目の慰安婦碑 グロテスク像も併設する韓国の感性
↑この記事の、ニューヨーク近くに設置された全米で7つめの慰安婦碑の除幕に出席した、元慰安婦の李玉善(イ・オクソン)さんと姜日出(カン・イルチュル)さんが、
アメリカ政府当局者が面会し、国務省のサキ報道官が、
「嘆かわしく深刻な人権問題だ」として、日本に対し近隣諸国との関係改善を促す声明を出しました。
この日本批判も、32年前の朝日新聞の大誤報=捏造記事が始まりです。
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