いまさら曲がるなよ台風8号 今後は全国で大雨の恐れ
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社会・政治
台風8号は、非常にゆっくりとした速度で北上し、九州西方海上に達しています。
2つの前記事では、太平洋高気圧の北端に沿い東へ急カーブする可能性を書いてきましたが、現在もまっすぐに進んでいます。
しかし今後、東へ進路を変えるのは避けられないようです。
勢力はやや弱まりましたが、今後は極端な大雨への警戒が必要です。
前記事
最強クラスの台風8号が接近 1991年19号や2007年4号と同進路か
台風8号 本土でも特別警報か? それとも東へそれるか?
これから東へ急カーブするのは確実か
台風は、自分では推進力を持っていませんので、(太平洋)高気圧に押し上げられて進みます。
2日前から、台風8号を押し上げていた太平洋高気圧の勢力が弱まる(南下する)という予報がありました。
そうなると、台風8号は日本本土の手前で、太平洋高気圧の北端に沿い東へ急カーブするという期待がありました。
しかし残念ながら、太平洋高気圧の後退が遅れ、台風8号は北上を続けています。
こうなったら、いまさら曲がらず、まっすぐ北上して欲しいのですが、東へ直角かそれ以上の急カーブをするのは確実のようです。
そうなると、九州直撃です。
しかし、その太平洋高気圧の動きを読み切っていないので、予報円が大きくなっています。
今後は全国で極端な大雨の恐れが
9日14時現在(tenki.jp)で、中心気圧は965hPa,最大瞬間風速は50m/sと、やや勢力は衰えました。
台風が曲がる際には速度が落ちますので、現在は停滞と言っていい程の、非常にゆっくりとした速度です。
台風は、海水温度が27℃以上で発達を続けると言われていますが、現在の海域は25℃程度で陸地も増えてきますから、今後は衰えるペースが早まります。
しかし、この時期の台風特有の影響として、台風が引き寄せた湿った空気が梅雨前線を刺激しますので、極端な大雨が降る恐れがあります。
さらに、湿った空気が台風に押し上げられて北上する影響で、台風の進路上だけではなく、思わぬ地域に大雨が降る恐れもあります。
実際、下図のように現在も、北陸と東北の一部が激しい雷雨となっており、大雨洪水警報が出ています。
これも、台風と密接に関係した気象現象です。
今後も、台風と雨の予報に注意が必要です。
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