ゲリラ豪雨を予測? 「高解像度降水ナウキャスト」8月7日開始
公開日:
経済・科学
気象庁が8月7日からスタートする「高解像度降水ナウキャスト」
これまでの16倍の細かいメッシュで雨量を観測し、ゲリラ豪雨やゲリラ雷雨を予測できるようになると期待されています。
気象庁・高解像度降水ナウキャストサイト
※最初に、PCページは地図の右上の「使い方」、スマホは画面右上の「i」で、使用方法を確認してください
高解像度降水ナウキャストとは
簡単に言うと、従来の「降水ナウキャスト」のレーダーや観測データの解析精度を向上させ、降水強度の観測のメッシュが1km四方から250m四方になったものです。
2乗で効きますので、16倍のきめ細かさになりました。
上の図は、気象庁の発表資料ですが、黒丸で囲んだ部分が、これまでの降水ナウキャストでは、豪雨の地域は一つに見えます。
しかし、高解像度降水ナウキャストの観測では、実際には豪雨の地域が2つに分かれていることが分かるのです。
きめ細かい地域で降水確率を予報
下の図だと、もっと分かりやすいと思います。
上記の16個の地域毎に降水確率が出ますので、予報の「ところにより雨」の「ところ」が分かるイメージですね。
時間は30分先まで5分間隔。
「20分後、◯◯町何丁目何番地付近に、非常に激しい雨が降ります」といった、ゲリラ豪雨の予報ができるようになり、避難情報もより細かく出せるようになるかもしれません。
8月7日の13時からスタートします。
高解像度降水ナウキャストの仕組み
高解像度降水ナウキャストは、下記の様々なデータを取り込み、短時間の降水域の雨雲の内部を立体的に解析するものです。
・全国20ヶ所の気象ドップラーレーダーの処理装置の精度を向上
・気象庁,国土交通省,地方自治体などの、全国約10,000ヶ所の雨量計の観測データ
・ウィンドプロファイラ(地上から上空に向けて電波を発射し、電波の反射等から上空の風向風速を観測)のデータ
・ラジオゾンデ(ゴム気球で上空に飛ばした機器で、地上から高度約30kmまでの気温や気圧などの大気の状態を観測)のデータ
・国土交通省のXRAIN(レーダー雨量情報)のデータ
スマホからも確認
提供される情報のイメージです。
8月7日の13時から、専用ページで利用できるようになります。
竜巻や雷注意情報も確認できます。
気象庁・高解像度降水ナウキャストサイト
※最初に、PCページは地図の右上の「使い方」、スマホは画面右上の「i」で、使用方法を確認してください
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