ついに100人を超えたデング熱 代々木以外の感染者も新たに
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経済・科学
感染拡大が止まらないデング熱。
11日17時現在、16都道府県で計103人になりました。
昨日は、代々木公園以外での感染と思われる患者が2人発表されており、今後は2次感染の発症が危惧されます。
また昨日は、都内のイベントで、タレントの紗綾がデング熱の辛さを語りました。
(写真は、デング熱感染を語る紗綾)
代々木公園以外で感染者は5人に
昨日、新たに代々木公園以外での感染と思われる患者が2人公表されました。
1人は、神奈川県相模原市の20代男子学生で、
8月下旬、クラブ活動で訪れた港区の青山公園または千代田区の外濠公園で感染したものと思われます。
もう1人は、松戸市の50代男性で、
先月28日までに、台東区の松葉公園周辺で頻繁に蚊に刺されたそうです。
代々木公園での患者1号が公表されたのは8月の27日ですから、既にその時期には、感染した蚊が代々木公園から離れた場所にも生息していたことになります。
9日には、千葉市の福祉施設にいた男性の感染が確認されましたが、そのウィルスの遺伝子配列は、代々木公園での感染者のものと一致しました。
男性は、施設周辺を出歩く程度なので、代々木公園での感染者が近くに来て蚊が刺し、その蚊が男性を刺したものと思われます。
これで、代々木公園以外での感染者は、新宿中央公園,神宮外苑,外濠公園または青山公園,台東区松葉公園付近,千葉市稲毛区の計5人になりました。
紗綾(さあや)が語るデング熱のつらさ
10日、都内で開かれた「サラ・ラーソン」展のイベントに出席したタレントの紗綾(さあや・20才)が、デング熱闘病を語りました。
8月21日、TBS「王様のブランチ」のロケで朝から夕方まで代々木公園に滞在。
虫除けスプレーは使っておらず、蚊に刺された痕は33ヶ所以上あったそうです。
刺された痒みや痕は、通常と一緒だったそうですが、その約1週間後に、いきなり高熱が出て、その後1週間入院。
症状は、高熱の他に、目の奥の痛み、ひどい頭痛、吐き気、寒気で苦しんだそうです。
3日目位から徐々に動けるようになったものの、今度は激しい発疹が出て、しかも毛細血管から内出血し、手足が真っ赤に腫れ上がったそうです。
「本当に二度となりたくない病気。
2度目に掛かるとひどくなると聞いているので(気をつけたい)
とにかく皆さん!長袖・長ズボンで肌を守って、虫除けをしっかりしてお出掛けください。」
と語りました。
どうやって千葉市まで拡大?
感染者も蚊も、かなりの数がいないと、感染が拡大する確率は低いと言われています。
代々木公園で感染した人が帰った地方で、新たな感染者が出ないのはその理由です。
しかし、千葉県稲毛区は、かなり飛びましたね。
代々木公園に行って感染したそれなりの人数が、たまたまこの稲毛区の施設周辺に住んでいるということでしょうか?
ちょっと説明に無理があるような。
代々木公園で感染し、発症しなかった人を含めて、かなりの人数のキャリアが全国に散らばり、今は2次感染の潜伏期間でなければいいのですが。
僅かな水でも繁殖・人を検知する優れた能力
デング熱の発症確率は10%〜50%、潜伏期間は2日〜15日(多くは3日〜7日)です。
数ccの水でもボウフラは繁殖しますので、植木鉢の受け皿や,裏返したバケツのフチ,ペットボトルのキャップ,枯れ葉の水滴,コンビニ袋のシワの水滴などでも繁殖します。
根絶は無理ですが、少しでも周囲からそのような小さな水溜まりを無くすよう心掛けましょう。
蚊が吸血するのは、交尾した後のメスが産卵のために栄養補給を必要とするためですが、これから越冬のための産卵時期になり、より活発になるので、11月初め頃までは注意が必要です。
人が吐き出すCO2や体温、運動の後に出る乳酸の匂いに寄ってきます。
特に、足から乳酸がでますので、靴下も履くようにしましょう。
虫除けスプレーはその蚊のセンサーを効かなくするそうです。
2回目の感染のデング出血熱リスクについて
紗綾 も言ってましたように、2回目の感染は重症化(デング出血熱)する可能性が高いとされています。
しかし、正確には「別の型のデング熱に感染した場合」です。
デング熱は、1型〜4型まで4つの血清型に分類されます。
例えば1型に感染した場合、1型に対しては終生免疫ができますが、他の2型〜4型に対する免疫は数ヶ月で消え、その後に2型〜4型に感染した場合は、デング出血熱になる確率が高くなるそうです。
今流行している代々木公園のデング熱がひとつの型なのかは不明ですが、少なくとも今シーズンは、2回目の感染を心配する必要は無いようです。
しかし、感染者は自分が掛かったデング熱の型を把握し、来年以降、デング熱の発症地域に出掛ける際は、その地域の型を調べる等の注意が必要でしょう。
また、卵を通じてウィルスが越冬した例はないと言われていますが、研究室レベルでは、
卵にウィルスが含まれていたことがあるそうです。
その卵がふ化して成虫になっても、感染力があるかどうかは未確認だそうで、今後の研究によっては、ウィルスの卵での越冬が明らかになる可能性もあります。
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