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誤報を連発! 朝日新聞木村社長がついに陥落 謝罪し辞任へ

公開日: 社会・政治

この記事の所要時間: 540

朝日新聞木村社長謝罪会見

「読者と東京電力の皆様に深くお詫びを申し上げます」

従軍慰安婦誤報問題に続いて、福島第一原発で「所員の9割が命令違反し撤退」と報じ、批判の集中砲火を浴びていた朝日新聞。

一貫して強気の姿勢だった木村伊量(ただかず)社長が、本日19時30分から記者会見を開き、両問題について謝罪すると共に、辞任の意志を明らかにしました。

記者会見の際に配られた資料全文も掲載します。

(写真:手前は木村社長、奥は編集責任者の杉浦信幸取締役)

 

政府の吉田調書公開で白旗

朝日新聞は5月20日の朝刊、

「所長命令に違反 原発撤退 福島第一 所員の9割 政府事故調の『吉田調書』入手」との見出しで、2011年3月15日午前、原発所員の9割にあたる650人が吉田所長の命令に違反し、福島第二原発に避難したなどと報じ、世界各国へも配信されました。

しかし産経新聞も吉田調書を入手し、8月17日、朝日新聞を真っ向から否定する記事を掲載。

読売新聞も入手した吉田調書を基に、8月30日、「命令違反」や「撤退」にあたる記述は無いと報じました。

それに対し、朝日新聞は産経新聞に抗議し、木村伊量社長が全社員に向けた社内メールでも、「朝日新聞が書かなければ永久に世の中に知られることがなかったかもしれない衝撃の事実の連打で、これぞ価値ある第一級のスクープ」と自画自賛していました。

しかし政府は、これまで本人の遺志で非公開としていた「吉田調書」について、

「断片的に取り上げられた記事が複数の新聞に掲載され、一人歩きするという本人の懸念が顕在化した」

「このまま非公開とすることで、かえって本人の遺志に反する結果になると考えた」として、本日の夕方、内閣官房のホームページで公開しました。

朝日新聞は、この11日公開の情報を受けて主張を言い張ることは困難と判断し、本日の謝罪会見になったものと思われます。バレたら仕方が無いということですね

 

福島原発命令違反報道を取り消す

木村社長は、前述の5月20日の記事を取り消しました。

「吉田調書を読み解く過程で評価を誤り、『命令違反で撤退』という表現を使った結果、多くの東電社員らが、その場から逃げ出したかのような印象を与える間違った記事だと判断いたしました。」

「『命令違反で撤退』という表現を取り消すとともに、読者と東京電力の皆様に深くお詫びを申し上げます」

編集担当の杉浦信幸取締役の解職と、関係者を厳正に処分すると発表し、

「経営トップとして、私の責任も逃れません。

報道にとどまらず、朝日新聞に対する読者の信頼を大きく傷つけた危機だと重く受け止めており、私が先頭に立って、編集部門を中心とする抜本改革など、再生に向けて、おおよその道筋をつけた上で、すみやかに進退について決断をいたします」としました。

この謝罪会見に対し、東京電力は、
「朝日新聞社の動向について、コメントする立場にありません」としています。

 

自分たちが思い描いたように記事を書く

私は以前、出版社で仕事をしていたことがあります。

ある日、これからタレントの独占インタビューに向かう記者に、芸能界で知らない人はいないほど有名な芸能デスクが、「これこれ、こういう内容の記事にしたいんだ」と指示しているのを耳にしました。

そして発売された雑誌を読むと、デスクが言った通りの内容の「独占インタビュー」が掲載されていました。

今回の朝日の記事も、そういうことだと思います。

会社の「意志」を受けて、「命令違反し撤退」と読み取れなくもない部分だけを取り上げ、何が何でもと、強引に仕上げたのが5月20日の記事です。

具体的には、吉田調書の、
「本当は私、2F(福島第2原発)に行けとは言ってないんですよ。ここがまた伝言ゲームのあれのところで
(中略)
線量の低いようなところに1回退避して次の指示を待てと言ったつもりなんですが、2Fに行ってしまいましたと言うんで、しようがないなと。」

という6行の記載を根拠にして、あの記事は書かれましたが、そのすぐ6行後には、

「確かに考えてみれば、みんな全面マスクをしているわけです。それで何時間も退避していて、死んでしまうよねとなって、よく考えれば2Fに行った方がはるかに正しいと思ったわけです」

と、どう読み取っても「命令違反し撤退」にはならない記述があります。

しかし、最初の6行だけで「やった!事故対応を攻撃するネタを見つけた!」と小躍りし、その次の記述は見なかったことにしたのでしょう。

バレないとでも思ったのでしょうか?

ただし、「自分たちが思い描いたように記事を書く」のは朝日新聞だけではありません。

新聞,テレビ,週刊誌そしてこの記事のようなネット記事も、大なり小なりそんなものです。

重要な情報は、複数の記事や媒体を比較するようにしましょう。

なお、木村社長は「私が先頭に立って、再生の道筋をつけ」としていますが、この人の旗振りについて行く人がいるのでしょうか?

とっとと辞めた方が、邪魔にならなくていいと思います。

 

従軍慰安婦問題も初めて謝罪

8月5日の特集記事で、従軍慰安婦問題の吉田清治に関する記事を取り消した件について、木村社長は初めて謝罪するとともに、国際社会に与えた影響についても触れ、調査のための第三者委員会を立ち上げるとしました。

「記事を取り消しながら、謝罪の言葉が無かったことで、ご批判をいただきました。

裏付け取材が不十分だった点は反省しますとしましたが、事実に基づく報道を旨とするジャーナリズムとして、より謙虚であるべきだったと痛感をしております。

吉田(清治)氏に関する誤った記事を掲載したこと。そしてその訂正が遅きに失したことについて、読者の皆様にお詫び申し上げます。」

「第三者委員会を新たに立ち上げ、寄せられた疑問の声をもとに、過去の記事の作成や訂正に至る経緯、今回の特集紙面の妥当性、そして朝日新聞の慰安婦報道が、日韓関係をはじめ国際社会に与えた影響について、徹底して検証していただきます。」

朝日新聞から謙虚という言葉が聞けるとは思っていませんでしたw

木村 伊量(きむら ただかず)朝日新聞社長

池上コラムの不掲載問題について

朝日新聞に批判的な池上彰氏の連載コラムを不掲載とした問題について、

「途中のやり取りが流れ、『言論の自由の封殺である』と思いもよらぬ批判を頂戴いたしました。」

「結果的に、読者の皆様の信頼を損なうことになったことにつきましては、社長として責任を痛感しているところです。」

 

9月11日 朝日新聞社長記者会見の際に配られた資料全文

5月20日付朝刊「『吉田調書』入手」の記事について

■「命令違反・撤退」について

 取材班が、命令違反で撤退したと記した主な根拠は

(1)吉田調書での吉田所長の「所員に福島第一の近辺に退避して次の指示を待てと言ったつもりが、福島第2に行ってしまった」などとする証言

(2)複数から入手した東電内部資料

(3)東電本店の記者会見で福島第一の安全な場所などに所員が移動を始めたと発表した内容――などでした。

これらをもとに、所員が「吉田所長の命令に違反し、福島第二に撤退した」としました。

しかし、所員への直接取材を徹底しなかったため、所員に指示がうまく伝わらないまま第二原発への退避が行われたということが把握できませんでした。

この結果、所員が逃げたという誤った印象を与えることになりました。

また、取材班が「撤退」とした判断は、約10キロ離れた第二原発に大半の所員が移動してしまってはすぐに戻れない状態であることなどから、「撤退」という表現を使いました。

 
■「吉田氏の一部発言の不掲載」について

 吉田所長が、第二原発へ退避した所員の行動を「よく考えれば2F(福島第二原発)に行った方がはるかに正しいと思った」と評価していた部分や、「伝言ゲーム」で所員の多くに指示が伝わらなかったことを認識していた調書のくだりを記事から欠落させていました。

「重要な発言ではない」と判断するなど所長の発言の評価を誤ったうえ、必要かつ十分なデータが記事に反映されているかの確認を徹底しなかったのが原因です。

 
■「報道をめぐる経緯」について

朝日新聞報道後、「誤報」などの批判が寄せられました。

取材班からは、吉田所長の待機命令は間違いないなどの報告を受け、信頼しました。
取材班は検証紙面を何度か希望したが、紙面化に至りませんでした。

8月に入って新聞メディアが吉田調書を入手したと報じ始め、朝日新聞の記事の印象と異なる内容でした。
このため、編集幹部の指示をうけて点検を始めました。

その結果、所員らへ取材が不十分で、所長発言への評価が誤っていたことが判明。
語句の修正ではなく、取り消すという判断をしました。 

以上

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    2人の中国人青年が、福岡から南阿蘇の避難所まで片道約130kmの距離を、往復12時間以上掛けて、支援物資を運びました。
    最後に青年はこう語りました「私の名前を覚えて欲しくない。今日の支援品を寄付した在日中国人70人を代表した『中国人』という名前で覚えて貰えばいい」
    かっこよすぎます。
         
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  • ★再生回数170万回!
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  • ★K9(警察犬)の判断力の凄さが分かる動画です。
    まず、トレーナー(黒マスクの男性)から指示されると、初対面の黒人男性を即座に警護対象者と認識。
    暴漢役を含め、複数の人が次々と頭を撫ぜたり、警護対象者と握手をしたりしますが、K9は伏せの姿勢のまま。
    しかし、暴漢役がナイフを取り出した瞬間に腕に咬みつきます。
    暴漢役の防護服を認識している(怪しんでいる)点はあるでしょうが、武器や攻撃行動を察知する判断力とそのスピードに驚嘆します。
         
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    ですが、クルマはほとんど出てきません。
    年老いたゴールデン・レトリバーと飼い主の若い女性との思い出のシーンが流れます。
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