予想より迫力があり面白かったフォーミュラE開幕戦
公開日:
モータースポーツ
フォーミュラEの初レースは、最終ラップで、1位のプロストが、オーバーテイクを仕掛けたハイドフェルドとクラッシュ。
記念すべき初優勝は3位のディ・グラッシに転がり込みました。
レースは、思っていたより迫力がありましたし、見応えがありました。
一方、注目の「ファンブースト」は、トラブルでサーバーがダウンし、昼前から投票が出来なくなりました。
プロストが左に寄せる
衝撃的なラストでした。
地上波の放送時刻が終わり、BS朝日に切り替わってすぐ。
最終ラップ、ポールポジションからのスタートをキープしたニコラス・プロスト(e.dams)のスリップ・ストリームから抜け、左側に並びかけたニック・ハイドフェルド(ヴェンチュリー)。
その時、プロストが明らかに左へステアを切り、左前輪がハイドフェルドの右前輪に接触。
ハイドフェルドのマシンは右前輪はシャフトが折れ、横を向きながら、左直角コーナーの縁石でジャンプし、宙を飛びながら横向きでコーナーガードに激突し、1.5回転して、逆さに着地しました。
ハイドフェルドのヘルメットが路面に叩き付けられたように見え、重大事故を心配しましたが、ハイドフェルドはマーシャルの到着前に、自力で脱出。
そのまま、既にマシンから降りていたプロストに駆け寄り、文句を言いましたが、それ以上のいさかいにはなりませんでした。
ピットのモニターでそのクラッシュを見たパパ・プロストは、激しく落胆していました。
1989年の日本GPのシケイン手前で、右に並びかけたアイルトン・セナのラインを塞いで接触させたパパ・プロストを思い出します。
しかし、jrはパパほど巧みではなく、1994年のオーストラリアGPでパスしようとしたデーモン・ヒルにぶつけたり、1997年のヘレスのヨーロッパGPでパスしようとしたジャック・ビルニューブにぶつけて自滅したミハエル・シューマッハのような、露骨なぶつけ方で、しかもそれ以上に危険なものでした。
プロストにはペナルティが課せられるべきだと思います。
このクラッシュで3位のルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツABT)がトップに立ち、そのままゴール。
歴史に残る初優勝を獲得しました。
佐藤琢磨はマシントラブル
佐藤琢磨は、FP1では14位、FP2でも本格的なタイムアタックができず、トップのブルーノ・セナから7秒落ちの18位。
予選では、アタック中に、スローダウンした前車に引っかかったこともあり、14位に終わりました。
レースでは、12位前後を走り、ネルソン・ピケjrらと争っていましたが、中盤にコース上でストップ。
ピットレポーターは「セナとの接触のペナルティで、レースコントロールにより止められた」とスカタンなことを言ってましたが、実際には、オーバーヒートが原因と思われるシステムダウンでした。コース上にペナルティストップさせるわけないだろ!
しばらくして再始動でき、規定のカーチェンジを行い、4周遅れの17位でゴールしました。(公式結果はDNF。しかしファステストラップにより2Pゲットしました)
レース後のインタビューでは
「結果は残念でしたが、レースはとても楽しめた」と語ってしました。
ファン・ブーストはサーバーダウン
ファン投票で上位3名のドライバーには、レース中に2回、プッシュ・トゥ・パスで最大パワーを使用できる「ファン・ブースト」。
FP2の頃から、アクセス集中が原因と思われるサーバーダウンとなり、そのまま決勝まで復旧しませんでした。
初めてのこととは言え、想定が甘過ぎでは。
次戦までには解消できると思います。多分
投票結果
1位:ブルーノ・セナ(マヒンドラ)
2位:ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツABT)
3位:キャサリン・レッグ(アムリン・アグリ)
1位、2位はFPでも好調でしたのでわかりますが、3位はハァ?です。
4位以下は発表されていないので、琢磨の順位は不明です。
投票方法は前記事の琢磨参戦!13日開幕フォーミュラEのファンブースト投票方法をご覧下さい。
見応えがあったレース
レースは、予想より迫力があり、見応えがありました。
エコレース的な展開(極端に言うと、中嶋 一貴のプリウスのCMのような)を想像していましたが、終止あちこちでバトルがあり、コース幅が狭く直角コーナーが多いこともあり、迫力がありました。
音は、モーター音とスキール音しかしませんでしたが、ちゃんとシフトダウンやシフトアップのモーター音の変化も聞こえました。
スーファミの「F-ZERO」が確か、こんな音だったような気がします。
今年のF1の、まるでスローダウンした時のようなショボイ音よりは、むしろ面白いと感じました。
初戦だし、中国だし、もっとチャチでドタバタしたものを想像していましたが、外れました。
市街地ですが、仮設の金網フェンスや,樹脂製の縁石,路面の鋪装,ポデュウムもクオリティも高く、黄旗などやマシン撤去などのマーシャルの動きも良かったように見えました。
ピットやホスピタリティはラリーのようなテントでしたが、プアな感じは無く、カメラもちゃんとレースを捉えていました。
テレビ朝日は、現地カメラやピットレポーターを派遣しており,フジテレビのF1より、現地の状況が伝わりました。
実況がレースに不慣れなのは仕方ありませんし、FPの時のMCが「鈴木琢磨」と言ったり、なんで呼んだか分からない松岡修造が「22/25って、もう22周したってことですか?」と質問してたのはご愛嬌ですが。
次戦以降も楽しみ
次戦のマレーシア(11月22日)が楽しみです。
琢磨が引き続き参戦すれば、いいのですが。
しかしワンメイクレースとはいえ、 アウディ・スポーツABTやe.dams、ヴェンチュリーなど、資金や経験があるチームのマシンは速く、アムリン・アグリとはピットクルーの動きも違っていました。
琢磨が参戦しても、苦しい戦いになるとは思いますが。
来年以降は、独自開発のマシンが可能になるので、日本メーカーの参戦が待たれます。
亜久里を招致したのは、その目的だと思いますが、亜久里とコネクションのあるホンダは、F1のパワーユニットを立ち上げるのに手一杯で無理だと思います。
トヨタは、ハイブリッドの次は水素の燃料電池車(FCV)に力を入れてますし、それはホンダも同様です。
ルノーがやってるからニッサンは無いし、すると残りは、iムーブやプラグインハイブリッドをやってる三菱だけですね。
どうです?三菱さん。
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Comment
ジルじゃなくてジャックでしょう。
それからスペインGPじゃなくてヨーロッパGPです。
コンバット越前様
ご指摘ありがとうございます。
記事は修正致しました。