エボラ出血熱 日本の治療薬・アビガン錠での治癒2例目か
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経済・科学
スペイン政府が、エボラ出血熱に感染した看護師が快方に向かっていると発表。
地元紙は、その治療薬に日本の富士フィルムが開発したアビガン錠が使用されたと報じました。
事実だとすれば、フランスに続いて2例目の有効確認となり、アビガン錠への期待が高まります。
富士フィルムは、アビガンの追加生産を発表しました。
富士フィルムのアビガン錠(ファビピラビル)で2例目の治癒
スペイン政府は、エボラ出血熱に二次感染した看護師が、ウィルス検査で陰性となり快方に向かっていると発表しました。
スペイン政府は治療薬を公表していませんが、地元紙は、富士フィルム傘下の富山化学工業が開発したインフルエンザ薬の「アビガン(Agivan)・一般名ファビピラビル(favipiravir)」が投与されたと報じました。
アビガン(ファビピラビル)は、先日エボラ出血熱から回復したフランス人看護師にも投与されており、スペインの患者も無事に回復すればこれで2例目となります。
フランス人患者には、同時に複数の新薬が投与されたので、アビガンの効果だったのかどうかは確定していませんが、今回のスペインの患者には、 アビガンだけが投与されたという情報があります。
事実だとすれば、まだ2例目とはいえ、致死率50%〜90%のエボラ出血熱に効果があったことで、今後のエボラ対策に大きな期待が持てます。
なおアビガンは、ドイツの患者にも投与されています。
アビガンはタミフルが効かない場合の「奥の手」
アビガンは抗インフルエンザウイルス薬として開発され、厚労省に今年3月に認可済みの新薬。
従来のタミフルやリレンザ等が効かないインフルエンザが発生した場合に、厚生労働大臣の要請により供給されることになっている、いわば「奥の手」の特効薬です。
安易に多用し、アビガンに耐性を持ったインフルエンザウイルスが出現するのを防ぐため、一般の医師は処方できません。
ファーマシスタ「アビガン(ファビピラビル)とタミフル・イナビル・リレンザの作用機序の違いは?」
インフルエンザ薬のアビガンがエボラに有効な理由
アビガン(ファビピラビル)は、RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤と呼ばれます。
それに対して、エボラウイルスはRNAウイルス(一本鎖マイナス鎖RNAウイルス)という構造をしているため、アビガンが有効ではないか?
ざっくり言うと、エボラウイルスがインフルエンザウイルスと構造が似ていることから、エボラ治療に有効ではないかと期待され、ヨーロッパで試験的に投与されています。
また、富士フィルムの提携先である米国のメディベクター社(Medivector)も、治験を行う予定です。
日本政府は、アビガン錠を提供する準備があることを表明しており、富士フィルムも各国から提供要請を受けています。
富士フィルム(富山化学工業)は、現在2万人分の完成品(錠剤)と30万人分の原薬を保有していますが、今後のエボラが更に拡大した場合に備えて追加生産を発表しました。
ニュースリリース「アビガン®錠200mg」のエボラ出血熱向け生産について
もしアビガン錠がエボラ出血熱の特効薬になれば嬉しいですし、それが日本のテクノロジーであることは素晴らしいことですね。
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