多発しているHIDヘッドライトの盗難防止に必要なこと
公開日:
社会・政治
ヘッドライトの盗難が多発しています。
窓ガラスを割ってボンネットを開けるケーシが多いので、その分被害額も高くなります。
多発する理由と防止方法を解説します。
HIDやLEDヘッドライト装備車のオーナーは要注意
盗難事件が多発しているのは、HID(High Intensity Discharge lamp・キセノンランプとも言います)やLEDヘッドライトです。
明るい白色に光り省電力ですが、価格が高いので、上級車やハイブリッドなどのエコカーに装備されています。
(私のクルマもHIDですが、明る過ぎて、知人のクルマの後ろを走ると「眩しい!」と文句を言われます)
HIDやLEDヘッドライトだけでも、載せ換えの需要がありますが、加えて、BMWなどの欧州車などに搭載されているリング状のライトの人気が後押ししています。
これは通称イカリングと呼ばれており、価格は1000〜2000円程度ですが、白く光るため、従来の黄みがかった光りのヘッドライトと組み合わせても、後付け感が
しかしHIDやLEDヘッドライトは買うと10万円〜20万円もするので盗んでしまえ、ということでしょう。
高値で売れるため、盗んだHIDにイカリングを装着するか、バラしてパーツとして、ネットオークションなどで転売する者が増えてきています。
↓Yahooのトップページでも販促しています
防犯対策が進んだカーナビに代わるターゲット
これまで、盗難被害が多かったカーナビは、取り付け時にコードの入力を必要になるなどの盗難対策が進み、転売しにくくなりました。
2009年には約36,000件だったカーナビの年間盗難件数が、2013年には約11,000件と1/3以下に減少しています。
それに対して、ヘッドライトは、シリアル番号(製造番号)が無いので、カーナビに代わるターゲットとなっているようです。
愛知県警によると、年間30件前後だったヘッドライトの盗難件数が、今年は10月末の時点で216件に急増しています。ー
愛知県警のウェブサイトより
「犯罪発生の状況ーヘッドライト盗難の実態ー」
アルファード・プリウス・ハイエース等の特定車種に集中して、ヘッドライトのユニットごと窃取されています。また、フロントグリルやテールランプも窃取されています。
トップの写真もそうですが、海外でもヘッドライト盗難が多いようです
三角窓が狙われやすい
車上荒らし被害件数は、大阪府が全国1位で愛知県が2位なので、もともと盗難被害が多い地域ですが、ヘッドライト盗難は全国的に急増しています。
狙われるのは、やはり夜間の駐車場が多く、窓ガラスを割って車内に進入しボンネットを開け、ヘッドライトを盗むケースが多く、慣れたら5〜10分程度で犯行が終わるとのことです。
なお、割りやすい三角窓のある車種が狙われやすいそうです。
窓ガラスを割らずに、ボンネットをこじ開けるケースもあります。
ターゲット車種のオーナーは対策を
窃盗犯は、人目や明るい所や音を気にしますので、以下を心掛けましょう。
・人目につく場所に駐車する
・車庫にセンサーライトや防犯カメラを設置する
・クルマにアラーム等のセキュリティを装着する
・三角窓には、割りにくくする透明な防犯フィルムを貼る
またメーカー側も、シリアル番号の刻印等の対策が急務だと思います。
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