中国パンダ2頭死亡の感染症は致死率90%の犬ジステンパー
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海外
中国陝西省・野生動物センターで、パンダ2頭が相次いで死亡しましたが、その原因は、なんと犬ジステンパーだそうです。
犬ジステンパーですので、対象は犬だけだと思いがちですが、ネコ目(食肉性の捕食動物)全体が罹る、致死率が非常に高いウィルス感染症です。
犬ジステンパーでパンダ2頭が死亡、1頭が重体
中国・陝西(せんせい)省の野生動物センター(珍稀野生動物護救飼養研究センター)で、犬ジステンバーに感染し死亡したのは、いずれも8才のメスでチェンチェンとダイホウの2頭。
他にも、5才のメスのフンフンが重体、14才のメスのシュシュが感染で、さらに別の3頭に感染の疑いがあるようです。
残る18頭は、既に他の施設に移されました。
なお、よくニュースに出てくるパンダセンターは成都ジャイアントパンダ繁殖センターですので、今回の野生動物センターとは別の場所にあります。
致死率が非常に高い犬ジステンパー
かなり以前ですが、我が家でも、1才の秋田犬を犬ジステンパーで死なせたことがあります。
「死なせた」と書いたのは、ワクチン接種済みと勘違いしていたからです。
濃い鼻水を出して元気が無くなり、翌日獣医に往診してもらった時には後脚が痙攣して立てなくなり、数日後に死亡しました。
狂犬病予防法で義務づけられている狂犬病ワクチン以外は、獣医で任意に接種しますが、犬用のワクチンには2種混合〜9種混合まであります。
犬ジステンパーワクチンは、その全てに入っている最重要のワクチンです。
狂犬病は日本では1956年以降発生していませんので、実質的に最も脅威の高いウィルス感染症と言えるでしょう。
致死率は50%〜90%と非常に高いですが、ワクチンを接種した健康な成犬であれば、症状は軽く重篤化することは無いそうです。
また、人には感染しません。
「ネコ目」と言われる捕食性の動物全般に感染
「犬ジステンパー」ですから、犬か、またはキツネやタヌキ等を含めたイヌ科の動物が罹るものだと思っていました。
しかし実際は、「ネコ目」と言われる捕食性の動物である「食肉目」全般が感染し、さらにジャイアントパンダのように一部の草食性動物も含まれるそうです。
パンダがこの犬ジステンパーに罹った場合、死亡率は90%以上と言われています。
かってパンダ用のワクチンが開発されましたが、2005年には接種したメスの内6頭が流産し、翌2006も7頭が流産したため、2007年には接種をしなかったところ、7頭が出産したそうです。
そのため、以降はワクチン接種は中断されました。
今回、感染が確定しているのはメスだけですので、オスにはワクチンを接種している可能性があります。
感染経路は不明ですが、「野生動物センター」ですので、他の「ネコ目」の動物がウィルスが持ち込んでしまったのでしょうね。
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