憂国盗作・申京淑の謝罪に韓国国民は「朴槿惠大統領みたい」
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海外
三島由紀夫作品『憂国』の盗作を認めた韓国の有名作家・申京淑(シン・ギョンスク)。
しかし『謝罪のようではない謝罪』に、韓国国民からは批判が殺到し、意味不明な発言には朴槿惠大統領とダブらせた皮肉の声も。
さらに、新たな盗作個所や、他の作品の盗作疑惑も指摘されています。
※上の写真はFacebookより
盗作を認めた申京淑は韓国を代表するベストセラー作家
三島由紀夫作品『憂国』の盗作を認めた韓国の有名作家・申京淑(シン・ギョンスク、52歳)。
1990年代から活躍しているベストセラー作家で、韓国の芥川賞に相当する東仁文学賞の審査委員も努める大物。
長編小説『母をお願い』は、世界30ヶ国以上で発行されて200万部以上を売り上げ、2012年にはマン・アジア文学賞を受賞しています。
盗作を認めたのは、1994年に発表された短編小説『伝説』。
三島由紀夫の『憂国』は1968年発表ですが、韓国語版が発売されたのは1983年です。
逃げられないと悟り謝罪するものの
発端は、16日にハフィトンポスト韓国版でイ・ウンジュン氏(45)が盗作を指摘した記事ですが、申京淑氏は「三島由紀夫作品はずっと前に『金閣寺』を読んだだけで『憂国』は知らなかった」と盗作を否定していました。
しかし出版界からも「同じものを違うとは言えない」と、盗作指摘を支持する意見が大勢を占めた23日、申京淑氏は、京郷新聞のインタビュー記事(原文)で
「なぜ私にこんなことが起きたんだろうと思いましたが、憂国と伝説を何度も読み比べた結果、盗作との問題提起は妥当だと思いました」
と盗作を認めました。
そして
「出版社と協議し、収録した単行本から『伝説』を削除します」
「東仁文学賞の審査委員も辞退し、活動を自粛します」
と語りました。
出版元の創批(チャンビ)社も、当初は盗作を否定していましたが、その後、
「盗作の疑いは充分にあると認め、申し訳ない気持」と、自社の公式サイトでコメントを発表しています。
しかし、申京淑氏の
「憂国を読んだという記憶は無いが、今は自分の記憶を信じられない状況になった」といった『謝罪のようではない謝罪』に批判が殺到しています。
『謝罪のようではない謝罪』への批判の声
「韓国語を難しくするね …. 小説ではないのだから分かりやすく話そう!!」
「謝罪の方法を知らないようだ」
「ニュアンスは自分を無罪と言っているようだ」
といった『わけのわからない釈明』に対する批判に加え、
「作家は盗作の謝罪も文学的に難解にするのね …
それでも、朴槿惠(パク・クネ大統領)よりマシだけど。」
「最近は『幽体離脱発言』が流行ってる?」
と、韓国語なのに理解不能と揶揄される朴槿惠大統領の『幽体離脱論法』とカブらせた皮肉も目立ちます。
なお「すばらしい作家だし、ちゃんと謝罪したのだから、復帰を待ち望んでる」といった意見も、少数ながら書き込まれています。
盗作と指摘された箇所の日本語訳
三島由紀夫の短編小説『憂国』は、青年将校らのクーデター未遂の二・二六事件を背景にし、主人公は中尉とその新妻。
申京淑の短編小説『伝説』は、朝鮮戦争を背景にし、主人公は若い兵と新妻と、登場人物の設定もそっくりです。
下記は、ハフィトンポスト 韓国版が指摘した盗作箇所の日本語訳比較です。
『伝説』
ふたりとも健康な肉体の持ち主だった。
彼らの夜は激烈だった。
男は外から帰ってきて、土埃のついた顔を洗う暇も惜しく、急いで女を押し倒すのが毎度のことだった。
最初の夜を過ごしてから2ヶ月余り、女は既に喜びを知る体になっていた。
(中略)
女の変化を最も喜んだのは、もちろん男だった。↓
『憂国』(韓国語版)
二人とも実に健康な若い肉体を持っていたから、その交情は激しく、夜ばかりか、演習から帰った埃だらけの軍服を脱ぐ間ももどかしく、帰宅するなり中尉は新妻をその場に押し倒すことも一再でなかった。
麗子もよくこれに応えた。
最初の夜から一ヶ月が経つか経たないうちに、麗子は喜びを知る体になっていたし、中尉もそんな麗子の変化を喜んだ。
うん、まさに「同じものを違うとは言えない」ですね。
さらなる盗作が指摘される
22日、韓国・国民日報は、論文盗作鑑別ソフトでチェックした結果、他にも5箇所の類似部分がみつかったと報じました。
さらに、申京淑の他の作品にも盗作疑惑が指摘されています。
1999年発表の『汽車は7時に出る』は、フランスのパトリック・モディアノが1978年に発表した『暗いブティック通り』を、2000年発表の『別れのあいさつ』は、丸山健二が1989年に発表した『水の家族』を、それぞれ盗作しているという疑惑です。
申京淑はその疑惑を否定していますが、一旦ボロが出たら、しばらくは他のボロも暴かれて叩かれるというのは万国共通ですので、この後もイロイロ出てくることでしょう。
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