新国立競技場白紙撤回 センセイ方の責任なすり合い発言集
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社会・政治
新国立競技場問題に皮肉 異様な盛り上がり見せる「クソコラ」 http://t.co/uOUtmFCKlt pic.twitter.com/Spy4uXp7Er
— NewsDigest ニュース・地震速報 (@NewsDigestWeb) 2015, 7月 13
17日に安倍総理が白紙撤回を決断した新国立競技場問題。
その責任者のお歴々の、まるで人ごとのような無責任・なすり合いの発言をまとめてみた。
安倍首相は「決めたのは民主党でしょ」
東京新聞は今回のドタバタを『集団的無責任体制』とタイムリーな表現w
その『最高指揮官』の安倍総理は、安保法案の強行採決で支持率が下がっている政権に致命的なダメージになりかねないと判断したのか、これまでの見解を翻し、新国立競技場建設案を白紙撤回した。
「多くの国民が高い思っているのではないかと思う。繰り返し事務方にも投げかけてきたが、案を見直した場合は、2019年のラグビー・ワールドカップに間に合わなくなり、2020年五輪にも間に合わない可能性が高いとの報告を受けている」
(10日衆院特別委員会)
「事実として述べますと、民主党政権時代にザハ案でいくことが決まり、そしてこれでいわばオリンピックを招致することが決まった」
(同)
これは、2012年11月の野田政権時代にザハ案が選ばれたことについて述べ、民主党に責任をなすり付けようとしたもの。
これに対し民主党・枝野幸男幹事長は次のように反論した。
「1000億円あまりの計画をゴーサインしたのは安倍内閣になってからでありますし、それが2000億円を超える話しになるのを放置したのは安倍内閣になってから」
確かに、昨年、文科省に3000億円という途方も無い見積もりが上がった時にリーダーシップを発揮していれば、状況はかなり変わっていたはず。
しかし支持率の回復狙いとはいえ、『動き出したら止められない大規模公共事業』も総理大臣なら止められることを示したのは、とても有意義だったと思う。
下村文科相になすりつけられた安藤氏は「分からへんねん」
デザインが採用されたザハ・ハディド(建築家・64歳・イラク出身でイギリス国籍)氏
「建設予算1300億円におさまるようデザインした。建設費が高騰したのは日本の事情」と語ったとか。
なお、ザハ氏側には、デザイン料として13億円が既に支払われた。
12日放送新報道2001)で石原慎太郎氏に「あんな小物じゃ駄目だ」と言われた下村博文文科相
「当時は安藤さんが有識者会議でデザインを選ぶ責任者となって決まったと聞いておるので、ぜひ何らかの形で発言を、選んだ理由を含めてしていただきたい」
(10日・責任の所在について問われ)
下村文科相に名指しされたデザイン審査会委員長・安藤忠雄氏(建築家・73歳)
「何でこんなに増えてるのか、分からへんねん」
(11日「ウェークアップ!ぷらす」・辛坊治郎と電話で話した安藤氏)
「私は2520億円と聞いた時、『エ〜?!』って思いましたよ。『本当っ?』と」
「私たちが頼まれたデザイン審査会は、デザインの選定まで。建設費用の責任は無い」
「安藤さんが決めたみたいな(と言われているが)私、総理大臣じゃないですからね」
(16日記者会見)
河野一郎JSC理事長は「政府のご指示に従って動いてきた」
同じく、石原慎太郎氏に「あんな小物じゃ駄目だ」と切り捨てられた遠藤利明オリンピック担当相
「建設は文部科学大臣が担っておられますので、私が今そのことについてどうのこうの言う状況ではないと思っている」
河野一郎理事長・日本スポーツ振興センター(JSC・文科省の100%子会社のようなところ)
責任について問われ
「政府判断ですから、これについてはしっかりと指示に従って」
どこに問題が?
「今申し上げたように、政府のご指示に従って我々は動いてきたので、これについては最善のことをやってきたと思います」
(17日・FNNのインタビュー)
舛添都知事はツイートしまくり「私の忠告を聞かないから」
舛添要一東京都知事は、安倍首相の白紙撤回後ツイートしまくっています。
新国立競技場問題でこれだけ大きな政策転換をするのならば、大失策の責任者の更迭は当然である。事態展開の発端となった5月18日の下村大臣との会談以来、公平な観点から私は問題点を指摘をしてきた。その私に罵詈雑言を浴びせた人たちも含めて、オール・ジャパン体制を再構築せねばならない。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) 2015, 7月 17
2520億円という数字は、国交省の役人とゼネコンが、これで国民も喜ぶという誤算の下に、私の忠告も聞かずにまとめたものだ。庶民は、新聞の折り込み広告を見て、一円でも安いスーパーに買い物に行く。週末に買い出しにいくのが趣味の私は、それがよく分かる。庶民の感覚なき役人に任せては駄目だ。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) 2015, 7月 19
でも、7日の『国立競技場将来構想有識者会議』が2520億円を満場一致で承認した時に、出席していましたよね?
森元首相「たった2500億」「生ガキが垂れたみたいな」
そして真打ち、『サメの脳みそ』の異名もある『放言のデパート』森喜朗東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長
「3、4000億円かかっても立派なものを作る。それだけのプライドが日本にあっていい。建て替えの道を開いたのは20年五輪ではなく、19年のラグビーW杯。W杯に間に合わなくてもいい、という話になったら、あまりにラグビーがかわいそうだ」(11日・朝日新聞)
「国がたった2500億円も出せなかったのかね。そういう俺は不満はあるよ。何を基準に高いというんだね。
みんな高い高いというけど、そうでしょ?」(ANNの取材カメラに対して)
「世間ではオリンピック組織員会がそういうものを作ってるとか求めていると、とっている人が多いんですよ。
だから諸悪の根源は私だと思ってる人がいる。しかし(他で)決められたことで、我々はとやかく言う立場ではなかった」(17日・BSフジ・プライムニュース)
「僕はもともとあのスタイルはイヤでしたからね。生ガキがドロッと垂れたみたい」
(18日・BS朝日・激論!クロスファイア)
この生ガキ呼ばわりに対し、ザハ事務所のマネージャーは次のようにコメント。
「生ガキとは驚きです。人それぞれ意見はあるけど、ミスター森もコンペでは気に入っていたと思っていました」
なお森元首相サイドは、7月31日からクアラルンプールで開かれる国際オリンピック委員会(IOC)総会に、メイン会場案を提出しなければならず、しかもその後の変更は不可能になるという情報を流し、見直しの阻止を図っていた。
しかし、実際にはそんな縛りは無いことが指摘され、IOCのトーマス・バッハ会長も「IOCはデザインに関心は無い。選手や観客に取って機能的で最新鋭の競技場がリーズナブルな費用で作られることを期待する」となどと語った。
それにしても、ゼネコンは吹っかけ過ぎ。
欲をかき過ぎて、これを虻蜂取らずと言う。
新国立競技場のクソコラおもろすぎ笑 pic.twitter.com/xqGZDytOyf
— ゆ(うま) (@uma0612) 2015, 7月 15
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