妻を乳がんで亡くして【ホスピス入院申し込み】
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生活・文化
妻の容態が急速に悪くなりましたので、緊急入院し、慌ててホスピスを探し始めました。
しかし、ホスピスへの入院はどこも満床で、すぐには入れません。
この記事は、以下の記事の続きです
妻を乳がんで亡くして【乳がんの発症〜乳房・リンパ節切除編】
妻を乳がんで亡くして【手術後の抗ガン剤治療・放射線治療編】
妻を乳がんで亡くして【乳がんの転移再発・余命宣告編】
妻を乳がんで亡くして【肝臓や脳への転移・症状編】
妻を乳がんで亡くして【緩和ケア・ホスピスとは】
妻を乳がんで亡くして【容態が悪化し緊急入院】
※上の写真は入院した病院ではありません
もうテレビも見られなくなった妻
妻は、既に自力歩行が難しくなっていましたので、入院後すぐに、すぐに尿道カテーテルを入れられ、紙おむつを付けられました。
紙おむつを嫌がっていましたが、諦めたようです。
病室は個室が空いてなく、4人部屋でした。
テレビが大好きな妻は、病室に入るとすぐに、テレビを見られるようにして欲しがりました。
しかし、翌日チェックしたら、セットしたプリペイドカードがほとんど減っていなかったので、テレビを見る元気はなく、ほとんど眠っていたようです。
自宅のベットでよく見ていた、液晶モニター付きのTV&DVDポータブルプレーヤーも持って行きましたが、結局、見ることはありませんでした。
脳に転移した影響で「正しい言葉が出てこない」
会話も噛み合わなくなりましたが、本人も「言いたいことに対して正しい言葉が出てこない。自分でもおかしなことを言ってるのが分かる」と話しました。
また、必要なことを書き残そうとメモを書きましたが、字が乱れて何と書いてあるのか読めませんでした。
視神経のガンが進行し、あまり見えなくなるとともに、脳の他の部分にも影響が出始めていたのかもしれません。
また、スマホもほとんどチェックしなくなり、時折、お茶や痛み止めを欲しがる時以外は、眠っていました。
食事の時間に声をかけると、フルーツやゼリーのようなものを少しだけ食べました。
ベッドの背を起こせるので、その点は、自宅での食事の介助より楽でした。
先日の主治医との面談では、余命2〜3ヶ月とのことでしたが、私は、1ヶ月もたないかもしれないと思い始めました。
こんなに速く悪くなるとは思っていなかった
妻が高校時代から仲のいい友人には、ホスピスに入院してから知らせようと思っていましたが、全く話せなくなる前に会ってもらってた方がいいかなと思い、妻には無断で連絡を入れました。
その友人は妻の病気のことは聞いており、私が電話をすると、それだけで何かあったと分かり、声が上ずりました。
事情を話すと、病気の進行の速さに泣きじゃくりましたが、翌日に見舞いに来てくれました。
妻は衰弱した姿を見られたくなかったかもしれませんので、それがよかったのかはどうかは分かりません。
妻は「こんなに速く悪くなるとは思っていなかった」とつぶやくように話したそうです。
病室に入るとグッタリと疲れる
この病院に限りませんが、病棟は、スタッフの数は少なく、バタバタと出入りが多く慌ただしい雰囲気で、いろいろな騒音や雑音も多くて落ち着きません。
そのせいか、数時間しか病室に居なくても、自宅に帰ったらグッタリと疲れ果てました。
息子にそのことを話すと同じ意見でしたので、病室には何か負のオーラがあるように感じました。
ホスピスは清潔で静かで落ち着ける雰囲気
入院の3〜4日後に、ホスピスへ面接に行きました。
ソーシャルワーカーから、同時に複数施設に面接予約を入れ、後から断っても構わないとのことでしたので、自宅から近い2施設に面接しました。
どちらの施設も、新しく清潔で、スタッフの数が多く、静かで落ち着ける雰囲気でした。
喫茶室もあり、患者は無料、家族も低料金で利用できました。
患者は指定された場所での喫煙や、少量であれば飲酒も自由でした。
病室はどちらも20室程度で、一方は半数が2人部屋で、その部屋は差額料金無し。
もう一方は全て個室で、その半数は差額料金無しでした。
一般の病院と比べ、スタッフの数が多く、差額ベッド料金が安いのは、高額な抗がん剤を使わない分、医療行政からの優遇措置があるのかもしれません。
ホスピスへの入院申し込みは早めに
面接では、看護師と院長や部長などの責任者に、本人や家族の状況や希望を伝えました。
ホスピスでは、週に1度程度の定例の検討会で、患者の容態と希望などを勘案し、入院の優先順が決定されます。
どのホスピスも常にほぼ満床ですので、即入院が必要な場合であっても、概ね2週間程度待たされるようです。
嫌がってた病院に、「土日だけ」と嘘を言って入院させましたので、1日でも早く転院させたかったのですが。
先月、主治医と面接をした時に、すぐにホスピス探しを始めていればと悔やみましたが、どうすることもできません。
申し込み順ではありませんから、早く申し込んだからといって早く入院できるわけではありません。
しかし、ホスピスへの入院を検討し始めたら、すぐにでも面接を予約し、入院の申し込みをして、容態の急な悪化にも備えるよう強くお勧めします。
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