*

妻を乳がんで亡くして【ホスピス(緩和ケア)に転院】

公開日: 生活・文化

この記事の所要時間: 342

 
妻の容態はさらに悪化し、「助けてください」と繰り返い言うようになりました。

しかし幸いにも、予定より2日早くホスピスに転院できることに。

 
この記事は、以下の記事の続きです
妻を乳がんで亡くして【乳がんの発症〜乳房・リンパ節切除編】
【手術後の抗ガン剤治療・放射線治療編】
【乳がんの転移再発・余命宣告編】
【肝臓や脳への転移・症状編】
【緩和ケア・ホスピスとは】
【容態が悪化し緊急入院】
【ホスピス入院申し込み】
【突然、余命1週間に】
【苦しむ患者をワガママと言った看護師】

 

妻の容態はさらに悪化し「うわごと」を繰り返すように

個室に移ってから、妻の容態はさらに悪くなりました。

オプソ内服液という、ガンの疼痛用の痛み止めを飲むとしばらく眠りますが、また苦しそうに何かを訴えます。

しかし問い掛けても、「助けてください」や「お願いします」と繰り返すだけです。

家族にそんな丁寧な言葉遣いはしないので、おそらく、病室にいるのが誰なのか分からなくなっていたのだと思います。

また、ベッドを「平らにしてください」ということも、よく訴えました。

前の記事で書きましたように、背中が耐えられないほど痛いので、パラマウントベッドがデコボコになっているように感じていたのでしょう。

しかし、実際にはフラットになっていましたので、どうすることもできません。

その他にも、意味が通じない「うわごと」を言うようになりました。

また、口を開けて眠るようになりましたので、口が乾燥するだろうと、出来る限りお茶を飲ませるようにしました。

息子によると、咀嚼をしなくなったので顎の筋肉が衰えたためだそうです。

個室になったので、ラジカセを持ち込み、妻の好きな曲を流すことができました。

多少はリラックス効果があったと思います。

 

予定より2日早くホスピスへ転院

個室に移って4日後の朝、予定より2日早く、ホスピス(緩和ケア)に転院できることになりました。

妻をストレッチャーに乗せて病室から出した時、エレベーターホールで、看護師の皆さんが揃って見送ってくれました。

ワガママ」の件はさておき、治療のための医療機関という制約の中で、治療を行わない緩和ケアの患者である妻に、最大限の看護をしていただいたことを感謝しています。

 
ホスピスへは病院の救急車で移送しました。

ホスピスの看護師から「健康な人にはなんでもないですが、患者さんは救急車での移動もかなりの負担になります」と聞いていましたが、その通り、苦しがって、同乗した息子に「助けてください」と何度も訴えたそうです。

 

広く静かな病室で、ベッドも体圧を自動調整

ホスピス(緩和ケア)病室

ホスピスの病室は、特別室でソファーやキッチンやデスクもあって広々としており、建物の一番奥だったこともあり、静かで落ち着けました。

スタッフの数も多く、手厚いケアが受けられそうです。

ベッドは体圧分散を自動で行うエアマットで、寝心地がいいのでしょう。
妻は、静かに眠るようになりました。

ただ、空気圧の自動調整のため、エアバルブの「プシュ」という作動音が頻繁にします。

最初の夜は私が泊まりましたが、起きてる時はあまり気にならなかったその音が、寝ようとしてからは、耳について中々寝られませんでした。

意識がハッキリした患者だと、患者本人もけっこう気になるかもしれません。

 

入浴やマッサージなど手厚いケア

翌日には、大好きだったお風呂に、久しぶりに入れてもらいました。

また、口腔ケアや、固まっている手足の関節のマッサージ、爪や顔の手入れもしてもらいました。

ほとんど眠った状態でしたが、心地よさは感じていたと思います。

屋上の庭園にも連れて行こうとしましたが、あいにく雨が降り出したので、「明日にしましょう」ということになりました。

 

高カルシウム血症は治療しないことに

主治医から

・状態の確認のために、レントゲン(病室に機器を運び込んで撮影)と血液検査をする

・明日、その結果を踏まえて看護方針を決める

・高カルシウム血症の治療についても、その時に打ち合わせたい

との説明がありました。

高カルシウム血症については、もう治療はせず、また、痛みを訴えたらできるだけ眠らせてもらうようお願いしました。

 

脱水症状は辛くない。むしろ苦痛を軽減する

転院前の病院でもそうでしたが、点滴もされていません。

転院後、お茶を飲むこともほとんどなくなっていましたので、脱水症状を心配しました。

しかし、むしろ脱水傾向の方が、苦痛を和らげるとのことです。

水分を入れても、カラダはうまく利用できないので回復にはつながらず、逆に、お腹や胸に水が溜まる恐れがあるそうです。

しかし、口を開けて寝ているので、乾いて辛いだろうと思い、また、妻は冷たいものが好きでしたので、氷で唇を湿らせてあげました。

 

残された時間はあと数日

一方で、看護師から「残された時間はあと数日」との説明を受けました。

心臓や呼吸が止まっても心肺蘇生は行わないことを確認しました。

これは、突発的な事故などではなく、全身の状態が悪くなった患者に心肺蘇生を行っても、回復する可能性は低いこと。
さらに心肺蘇生術は、患者の苦痛となる恐れがあるためです。

そして、葬儀場や、最後に着せる服を決めておくよう助言されました。

葬儀場は、数日前にたまたま見かけた家族葬の建物の雰囲気が良かったので、電話番号を調べて、明日の午前中に見学を予約しました。

服は、病院にも頻繁に見舞いに来てくれていた妻の姉が明日来るので、その時に相談することにしました。

そして、その「明日」になりました。

次記事:妻を乳がんで亡くして【葬儀は無宗教で】

スポンサードリンク

スポンサードリンク

関連記事

4月1日開始の『機能性表示食品制度』は分かりにくいぞ!

4月1日からスタートする『機能性表示食品制度』。 野菜等の生鮮食品や加工品等、ほぼ全て

記事を読む

中国期限切れ肉 しかし肉加工品の42%は中国産の現実(1)

中国・上海の大手食品メーカー・上海福喜食品が、保存期限切れや青く腐った肉を出荷していた問題。

記事を読む

妻を乳がんで亡くして【葬儀は無宗教で】

早朝、息子からの電話ですぐに病院に向かいましたが、妻は息を引き取った後でした。 まるで

記事を読む

中国期限切れ肉 しかし肉加工品の42%は中国産の現実(2)

前記事:中国期限切れ肉 しかし肉加工品の42%は中国産の現実(1)の続きです。 昨年の

記事を読む

iCloudに自動で画像をバックアップさせない方法

ジェニファー・ローレンスら多数の女優やモデルの、過激なプラーベート写真が流出した事件。

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサードリンク


  • ※PCでご覧の場合、動画下の『動画の拡大はこちら』をクリックするとポップアップが開きます。ポップアップ画面以外をクリックすると元に戻ります

  • ★熊本地震直後の道路が寸断されていた時期。
    2人の中国人青年が、福岡から南阿蘇の避難所まで片道約130kmの距離を、往復12時間以上掛けて、支援物資を運びました。
    最後に青年はこう語りました「私の名前を覚えて欲しくない。今日の支援品を寄付した在日中国人70人を代表した『中国人』という名前で覚えて貰えばいい」
    かっこよすぎます。
         
    動画の拡大はこちら

  • ★再生回数170万回!
    ホンダ熊本工場に隣接するHSR九州で Enjoy HONDA 熊本 2015で行なわれた『Honda Racing 2&4 パフォーマンス』。
    スーパーGTの NSX CONCEPT-GT と、2013年型 Moto GP RC213V のバトルです
         
    動画の拡大はこちら

  • ★Enjoy HONDA 熊本 2015で行なわれた『Honda Racing 2&4 パフォーマンス』。
    スーパーGT 3.4L時代のマシン HSV-010 GTと、昨シーズンのMoto GPチャンピオンマシン RC213V のバトルです
         
    動画の拡大はこちら

  • ★同じくEnjoy HONDA 熊本 2015で行なわれた『交通機動隊の白バイデモンストレーション』。
    超絶テクニックを軽々とこなします。
         
    動画の拡大はこちら

  • ★日産の #熱駐症 ゼロプロジェクトの動画。
    駐車中の閉め切った車内は急激に温度が上昇し、炭酸飲料のペットボトルや缶のフタを飛ばし、コーヒーは溢れ出し、食べ物は溶け出し、感熱紙の文字は消え、そしてチャイルドシードの、、、
         
    動画の拡大はこちら

  • ★K9(警察犬)の判断力の凄さが分かる動画です。
    まず、トレーナー(黒マスクの男性)から指示されると、初対面の黒人男性を即座に警護対象者と認識。
    暴漢役を含め、複数の人が次々と頭を撫ぜたり、警護対象者と握手をしたりしますが、K9は伏せの姿勢のまま。
    しかし、暴漢役がナイフを取り出した瞬間に腕に咬みつきます。
    暴漢役の防護服を認識している(怪しんでいる)点はあるでしょうが、武器や攻撃行動を察知する判断力とそのスピードに驚嘆します。
         
    動画の拡大はこちら

  • ★アメ車のシボレーのCM。
    ですが、クルマはほとんど出てきません。
    年老いたゴールデン・レトリバーと飼い主の若い女性との思い出のシーンが流れます。
    私は、ボーイフレンドに唸り声を上げるところがお気に入りですw
    ただ前半は、犬がずっと老け顔で(顔の毛が白い)、女性も年齢が変わらないように見えるので、時間の経過が分かりにくいのが欠点です。
         
    動画の拡大はこちら

  • ★世界中で話題になったパンパースのCM。
    赤ちゃんの1歳は、ママになってからの1周年。
    そのママに贈る、パパからのサプライズです。
         
    動画の拡大はこちら

  • ★ハロウィンには、孫達も友達の家を回ってお菓子をもらってました。
    アメリカのTV番組での「子供が貰ってきたハロウィンキャンディーを、親が食べてしまったと言った時の子供の反応をYouTubeに投稿してください」の2015年版です。
    子供にとっては、たちの悪いイタズラですが、爆笑してしまいます。
         
    動画の拡大はこちら

  • ★同じくハロウィンキャンディーの2013年版。
    個人的には、この年のが一番面白いと思います。
    涙が出るほど笑えます。
         
    動画の拡大はこちら

  • ★泣けるCM
    岩手県の音楽教室のCM。娘の結婚式で父親がつたないピアノを弾き始めます。その理由は?...泣けます
         
    動画の拡大はこちら

  • ★【閲覧注意】運転中にメールしていたために、多くの人の運命が変わってしまう「安全運転啓発CM」。事故の瞬間や事故対応の様子がとてもリアルに描かれています。
         
    動画の拡大はこちら

  • ★ブラジルの「どっきりカメラ」の番組が、たまにはいいことをしようと、障害者用駐車スペースに停めた健常者のクルマに、ポストイットを貼りまくってお仕置きをしました。
    使ったポストイットは1万枚。車いすマークもきれいに描かれています。
    戻ってきたドライバーは、皆に見られ、冷やかされながら、必死で剥がそうとしますが、ほとんど剥がれません。
    白バイ警官が証拠の写メを撮っている中、逆上しながら走り去って行きました。
    第1弾はこちら→車いすマークペイント編
         
    動画の拡大はこちら

  • ★非難が殺到したアメリカのCM。
    トラックの荷台から転げ落ちたゴールデンレトリバーの子犬「バディ」が、苦難の末、ようやく家に帰り着きます。
    大喜びする飼い主の口から信じられない言葉が。
    「Oh!バディ!会えて嬉しいわ!」
    「だってGoDaddyで作ったサイトで、あなたはもう売れてたのよ」
    バディは業者の車に積まれ、「ドメインとウェブサイトをGoDaddyでゲットしよう」というメッセージで終わります。
         
    動画の拡大はこちら

  • ★2013年8月の広島土砂災害には多くの災害救助犬が出動しましたが、その中の1頭の夢之丞(ゆめのすけ)は、動物管理センターで殺処分寸前に、NGO ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)に引き取られました。その引き取られたところから広島に出動するまでの感動の動画です。
    関連記事:【画像特集】広島土砂災害で頑張る災害救助犬たち
         
    動画の拡大はこちら

  • ★オードリー・ヘップバーン出演のチョコレートのCM。しかしこの動画はフルCG! クオリティの高さに驚きます。
         
    動画の拡大はこちら

 
PAGE TOP ↑