【熊本地震】テクノリサーチパークのユニットハウス詳報
公開日：
社会・政治
Civic Force／A-PAD ジャパン／ピースウィンズ・ジャパン（PWJ)の緊急合同支援チームが、益城町のテクノリサーチパーク（テクノ団地）に設営工事中のユニットハウス群。
80棟を設置予定ですが、入居は、現在、益城町総合運動公園と再春館ヒルトップのテント村の避難者が優先されます。
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益城町テクノリサーチパーク・ユニットハウスの場所
テクノリサーチパーク（テクノ団地）は、再春館ヒルトップから北東へ3約ｋｍですが、きつい上り坂（競輪選手がよくトレーニングに使っています）なので、徒歩や自転車ではまず無理です。
益城町中心部からは約7kmですので、クルマが無いと行き来は難しいと思います。
また、再春館ヒルトップ以上に周辺に店舗は皆無で、益城町中心部や熊本市東区または西原村に行かないと買い物はできません。
しかし、水害や土砂崩れの心配はありません。
ユニットハウスの入居優先順位
ユニットハウスは1棟6畳、エアコン付きです。
以下は、入居に関する確実な情報です。
・現在、益城町総合運動公園の交流広場に設営されているテント群が、益城町から撤去を求められているので、4日に転居予定
・まだ整備中の水周りや共用スペースの工事を10日まで完了した後、現在、再春館ヒルトップのテント村の避難者が転居予定
・その2箇所からの転居完了後、まだ余裕があれば、子供やペット連れなどの、一般の避難所では暮らしにくい避難者を対象に入居を案内
・益城町民には限定しない（再春館ヒルトップでお話を伺った方も熊本市民でした）
・案内方法や入居の基準、時期については未定
・入居希望の方で本件の窓口が分からない場合は、2週間後（6月14日頃）をめどに、Civic Forceメール問い合わせに問い合わせてみてください。入居希望者以外の問い合わせは業務に支障をきたすのでご遠慮ください
益城町総合運動公園のテント群に約30世帯、再春館ヒルトップに26世帯ですから、その全世帯が転居されるとして、残りは約24棟。
残念ながら、野口健さんのテント村の約156世帯の受け皿とはならないようです。
▼当初は自家発電ですが、近日中に九州電力が給電工事予定です
▼エアコン付き／コンクリートブロックで固定されています
▼ユニットハウスの室内。3坪・6畳のスペースです
▼全部で80棟を設置予定。トイレや蛇口は無いので、トイレ、シャワー、水周りは共用となります
テクノリサーチパークとは
▼ユニットハウスの設置場所は下図の左側、テクノ・ラボラトリの対面です
テクノリサーチパークは、1983年、テクノポリス法で全国26の地域が指定された先端産業の研究開発を行う企業団地です。
熊本県では、例のお殿様・細川護熙（もりひろ）氏が県知事時代に誘致に成功しました。
当時、九州はICアイランドと言われ、熊本県にもNECや三菱電機の半導体工場はありましたが、生産拠点だけでしたので比較的安価な労働力供給地域としての位置付けでした。
そこで付加価値の高い研究開発企業の誘致を計画し、鳴り物入りでスタートしましたが、現在、それに成功したと思っている熊本県民は少ないはず。
というか、ゴーストタウン的なオーラが漂っている場所です。
今回、ユニットハウスが設置される場所も、当初はNEC、その後ルネサスマイクロシステム（NEC、三菱、日立が出資した半導体メーカー）の研究開発部門がありましたが、2013年に同社が撤退し、現在は空き地となっている駐車場を利用したものです。
▼撤退したルネサスマイクロシステムの正面。ユニットハウスはこの裏手の駐車場です
▼きれいに整備されている「中央緑地」／駐車場には車中泊の避難者のものと思われるテントが
▼「中央緑地」内にも避難者のテントが数張り
▼テクノポリスセンター下には公設のテント村も
野口健テント村の避難者は今どこに？
5月末日で撤去された益城町総合運動公園・陸上競技場のテント村にいた、約156世帯の避難者はどこに移ったのでしょうか。
益城町中心部から北西へ約3ｋｍの場所にあるグランメッセに行ってみました。
コールマンのテントが数張り有りましたが、昨日今日に設営されたものでは無いようなたたずまいでした。
▼コールマンのテントは数張りありましたが
▼トレーラーハウス約10棟が設置工事中でした
▼中央に壁があり、同じレイアウトの2部屋。トイレとシャワー付。それを含めて6畳程度の広さです
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