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今年のF1は 遅い・不格好・音が悪いの3重苦? タイムはSF並み?

公開日: モータースポーツ

この記事の所要時間: 331

 
大幅にレギュレーションが変更になった2014年のF1。

最初のテストでは、何と昨年の6秒落ちでスーパーフォーミュラ並みのタイム。

そして不格好なフロントノーズに、静かなエキゾースト・ノート。大丈夫か?F1

昨年、ルノースポーツF1が公開した2014年F1エンジン(パワーユニット)のマウント位置
昨年、ルノースポーツF1が公開した2014年F1エンジン(パワーユニット)のマウント位置

 

今年のF1は、去年より6秒以上遅い?!

1月末のヘレステストでは、ルノーユーザーがドツボにハマって、ほとんど走れませんでしたね。

今回のルノーは極端でしたが、テストの時に、いつも思うのは、ほとんどまともに走れないクルマやチームがいること。
いきなり全開で走れないのは当然でしょうが、ファクトリーで組み上げた際に「動く」ことくらいは確認できていないのか?
それも確認できていないまま、コストを掛けて、遠路テストコースにやって来くるのか?
不思議です。

ヘレスでは、メルセデス勢が順調にマイレージを稼ぎました。
しかし気になるのは、そのタイム。
去年より、約6秒遅いようです。

レギュレーションが大幅に変わって最初のテストですからクルマも仕上がっていないし、三味線を弾いてる可能性もありますから、この後、どんどん速くなるのかもしれませんが、鈴鹿に当てはめると、昨年の日本GPのポールタイムより「約6秒」遅くなった場合、昨年のスーパーフォーミュラ(SF)のポールタイムと比べ、たった約0.85秒速いだけです。

2013.10.12 マーク・ウェーバー Q3 1分30秒915
2013.11.9 第7戦 山本尚貴 Q3   1分37秒774 

別の見方をすると、F1の予選タイムが6秒遅くなった場合、山本尚貴のタイムは、Q3に進出しシングルグリッドをゲットできるものです。

F1の昨年の年間予算は、最高額のフェラーリが約2.5億ユーロ(約350億円)で、レッドブルが約2.3億(約322億)らしいです。
今年はフルチェンジしてますから、もっと増えると思います。
SFの年間予算はニュースソースはありませんが、5億円というところでしょうか。

フェラーリは、SFの実に70倍?!
SFより345億円多い予算を投じて、1秒足らず速いだけ。

コストパフォーマンスとして、どうなのでしょうか?

まあ、F1のコストパフォーマンスは、タイムではなくマーケティング効果で判断するものなのでしょう。
が、6秒も遅いと、サーキットで一瞬見ただけで分かりますから、観る側としては迫力が乏しくなり、面白みが無くなりますよね。

スピード抑制のための行き過ぎたレギュレーションは、やめて欲しいものです。

 

不格好なフロントノーズ

新レギュレーションに合わせた結果、不格好なフロントノーズが問題になっていますね。
去年の「段差ノーズ」もそうですが、レギュレーションを策定する際に、不格好になることを想像しないのでしょうか?

特に、多胡専務の鼻のようなノーズデザインのケータハムが、一番ぶさいくだと私は思いますが、同チームの新人ドライバーのマーカス・エリクソンは「速さがあれば、F1で一番醜くても構わない」とコメントしています。
エリクソンも「うわぁ、めっちゃぶさいくやん」と思ったのでしょうね(^o^)

しかし「速いマシンは美しい」と思いますが、「不格好で速いマシン」は記憶にありません。

ケータハムはルノーエンジンの問題もあり、レースペースにはほど遠いスピードでしか走れていませんので、まだ未知数ですが、
可夢偉がようやくシートを獲得したのですから、どうか「不格好でも速いマシン」であって欲しいと思います。

 

エキゾーストノートがつまらない

サーキットに初めて来た時に、最も驚き感激するのがエキゾーストノートだと思います。
テレビであの迫力は伝わりませんからね。

特にF1は、高回転時の高音が魅力だったと思います。

そう過去形です。

今年からの新エンジンのレギュレーション「1.6L ターボ V6エンジンで、最高回転数は15,000rpm」が発表された時から、エンジン音がつまらなくなると危惧されていました。
2006年から昨年までの「2.4L V8 18,000rpm」と比べてかなりのダウンサイジングですから。
実際、ヘレステストの映像を見ると、かなり低音になっています。
以前も1.5Lターボ時代があり低音でしたが、回転数制限が無かったので、まだ音が高かったと思います。

2006年に2.4Lになった時も、それまでの「3L V10 回転数制限無し」と比べ音が低くなりましたが、今回はその比ではないようです。

さらにそれ以前を懐古すると、1990年代前半は「3.5L V12」のホンダ,フェラーリ,ランボリギーニと、至高のF1サウンドの時代でした。
特に、ランボリギーニは最も美しいソプラノだったと思います。
鈴鹿のストレートを駆け抜けるたびにウットリと聞き惚れたものです。
クルマは遅かったですけど。

エンジンのダウンサイジングはヨーロッパのトレンドですし、
エネルギー回生システムの利用も、今後より拡大するでしょう。

排気量拡大と高回転化の時代は2度と来ないと思いますので、あのソプラノが帰ってくることはなく、これからは今年の低音が「F1サウンド」になっていくのでしょうね。

 
今日の話題とはズレますが、ロータス公式サイトのプロモ。
新加入のパストール・マルドナドを先輩のロマン・グロージャンがイジメ?ます。
最後のマルドナドの怒りっぷりが笑えます
スポンサー商品の紹介もシッカリやってます。


 

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