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早稲田 小保方氏の博士号は取り消さず コピペはOK!なのね

公開日: 経済・科学

この記事の所要時間: 321

小林英明弁護士

早稲田大学大学院の調査委は、盗用などが取りざたされていた小保方氏の博士論文に問題あったことは認めたものの、博士号取り消しには該当しないという寛大な結論を出しました。

この結論がこのまま確定すると、早稲田大学のみならず、日本の教育機関全体の国際評価を下げる恐れがあります。

早稲田大学 博士学位論文に関する調査委員会の結論

理化学研究所・研究ユニットリーダー小保方晴子氏は、2011年に早稲田大学大学院で博士号を取得しました。

しかしその際に提出した論文について、今年の2月上旬から、STAP細胞論文の疑惑とともに、ネットで盗用疑惑が浮上。

そこで早稲田大学大学院では、3月31日に「博士学位論文に関する調査委員会」を設置。

調査委員会は、小林英明弁護士を委員長とし、早稲田教授2名、他大学教授2名の計5名で構成され、小保方氏他20人にヒヤリング等を行い、その調査結果を17日に公表しました。

なお小林英明弁護士は、今回の「ベネッセ個人情報漏洩事故調査委員会」の委員長も務めていますので、調査委員会が得意ジャンルなのかも。

 

不正行為はあったが、博士号取り消しには該当せず?

小林英明委員長は、著作権侵害など26ヶ所に問題があり、その内6ヶ所を
「不正行為に当たるという判断をいたしました」と述べ、

「小保方さんのデータ管理のずさんさ」
「注意力の不足」
「博士論文作成に対する真剣味の欠如」

などを指摘したものの、博士号取り消しには該当しないという寛大な結論を出しました。

早稲田大学の学位取り消し規定は、
不正な方法により学位の授与を受けた事実が判明した時となっていますが、

「コピペは、論文の序章部分であり中心部分ではないので、学位授与に重要な影響を与えたとは言えない」

「不正はあったが故意ではなく、過失であったため、学位取り消しの要件に該当しない」と判断したそうです。ん〜、何度読んでも、よく分からん

これは、小保方氏の「下書き段階の論文を取り違えて提出した」という主張が認められたものです。

下書き段階の論文を取り違えて提出するのは、小保方氏の持ち技のようですね。

 

正しく審査をすれば博士号は授与されなかったはず

学位取り消しには該当しないと述べる一方で、

「論文には著作権の侵害がある上、正しく審査をすれば博士号が授与されることは無かった」

「多数の問題箇所があり、内容の信憑性、妥当性は著しく低い」

「論文の審査体制に重大な欠陥がなければ、博士論文として合格し、小保方氏に博士の学位を授与されることは到底考えられなかった」

「論文の作成指導をした教員、審査をした主査・副査には義務違反があり、思い責任がある」

と厳しく指弾しています。

 

小保方氏論文の26ヶ所の問題点

著作権侵害など26ヶ所の内訳は、

文章や画像の盗用などの著作権侵害 11箇所
意味不明な記載 2箇所
論旨が不明瞭な記載 5箇所
別の論文の記載内容との整合性が無い 5箇所
形式上の不備 3箇所

具体的には、

・博士論文冒頭の20頁が、アメリカ国立衛生研究所の文書のコピペ

・画像が企業HPからの盗用

・画像と説明文が全く異なる(別の画像についての説明文である)、、、等。

博士論文冒頭比較・青いマーカー部分以外は同一
小保方氏博士論文盗用
写真:2点とも企業HPからの盗用
小保方氏博士論文盗用 小保方氏博士論文盗用

 

総長が会見し「結論は大学が出す」

早稲田大学では、研究論文のコピペくらい、全然OK!ってことなんですよね?

実際、学生さんの論文は、コピペやパクリが横行してるとは思います。

確かに私も、本を丸写しの論文を提出しました。とっくに時効だし

でも、ここまでおおっぴらに、世界に向けて認めちゃいかんでしょ?

アメリカでは数行のコピペでも退学になるといいます。

小保方氏の博士号論文を認めない場合、他にも山ほど出てくるから、それを避けたかったのかもしれません。

小保方氏の論文に関わった人たちを守りたかったのかもしれません。

しかしこれでは肝心の「早稲田」ブランドを守れませんし、早稲田大学だけではなく、日本の教育・研究機関の信憑性が問われてしまいます。

早稲田大学もそれを察したのか、今日、総長と副総長が記者会見を開き、

「学位の取消権は調査委員会ではなく総長にあり、どのような判断を下すかは我々、大学ということとなる」

「近いうちに全文を公表して、調査内容をより多くの人に評価してもらえれば」

と述べました。

 

小保方氏の周囲の人は誰も気付かなかったのか?

小保方氏「STAP細胞はあります」

それにしても、頭がいいとか、仕事ができるとか、優秀なやつは、一緒に仕事してるとだいだい分かりますよね?

見るからに「痛い」人の小保方氏が、どんな経緯で「優秀な人物」と評されるようになり、ハーバード大教授の「片腕」になり、「鳴り物入り」で理研に入社し、「画期的な研究論文」が認められるようになったのか。

途中で誰も「おかしいぞ」と思わなかったんですかね?

それから、小保方氏とは関係ありませんが、この小林英明弁護士が委員長の「ベネッセ個人情報漏洩事故調査委員会」の結論も、関係者に配慮した「寛大な」ものになるのでしょうか?

関連記事:小保方氏を無罪放免 さらに犯罪者扱いを詫びた理研の闇

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    2人の中国人青年が、福岡から南阿蘇の避難所まで片道約130kmの距離を、往復12時間以上掛けて、支援物資を運びました。
    最後に青年はこう語りました「私の名前を覚えて欲しくない。今日の支援品を寄付した在日中国人70人を代表した『中国人』という名前で覚えて貰えばいい」
    かっこよすぎます。
         
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